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600字エッセイ

日課として何か書きたいと思っているものの、そうそう書きたいものなど浮かばない。その要因の一つが、テーマというものが決まっていないからだ。テーマを決めれば、自ずと散漫とした思考が絞られ、何かしら書く行為に繋がっていくだろう。

新聞の社説だって、今日の社会的事象についてというテーマがあるからこそ毎日書けるわけだ。それをかなり私的に凝縮したものが日記であろう。縺れた思考や錯綜している情緒を整理するには、とても効果的な行為である。

といっても、別に僕自身、自分のつまらない日常を徒然なるままに書き散らかしたいとは思わない。恐らく「今日も変わらず・・・」という枕詞が毎日繰り返され、書いている自分が最も自分の日記のアンチな読者になってしまうだろう。

不謹慎な話だが、例えば僕がウクライナ国民だった場合。人々の阿鼻叫喚や、砲弾の不吉な爆音、街に流れる悲愴な空気といったものへの慨嘆を間違いなく日記として綴るであろう。そして、それは毎日が変わらない内容であっても、一つの歴史的記録として価値が出るだろう。アンネの日記のように。

要するに、僕は何かを毎日書くにあたり、日記とまではいかなくとも、日々更新されていく外のニュースと、自身の身辺や知識を組み合わせて、600字エッセイなるものを書いていこうと思う。日記以上社説未満という大まかなテーマに600字という字数制限を加え、長々しくない雑記を夜の机で細々と記していこう。

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