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方法論「だけ」のオープンダイアローグはオープンダイアローグと言えるのか

オープンダイアローグが提起するのは 「方法論」 ではない。
そうではなく、「人間の生活の基本的価値」である。
「愛」への着目もこの点から必然的に導かれる。
とはいえ、オープンダイアローグがきわめてユニークで魅力的な方法論であることも疑いない。
私たちは思わずその方法論に魅了されてしまう。
しかし、ここで、間違えてはならないのは、何のための方法論かという点である。
オープンダイアローグのユニークな方法論は「人間の生活の基本的価値」を実現するためにある
より大事なのは「方法論」ではなくこの「価値」を実現することである。
ナラティヴアプローチは革新的な「方法論」 として自らを主張してきた。
オープンダイアローグは 「方法論」 ではなく実現すべき「価値」として自らを主張する。
ここに両者の大きな違いがある。

『オープンダイアローグ思想と哲学』p.40「ナラティブアプローチとオープンダイアローグ」野口裕二

印象的だったので引用しました。オープンダイアローグを方法論「だけ」でやるならそれは「オープンダイアローグではないもの」になってしまう。そう私は思います。


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