日本でも試験運用がスタートしたSGEはブログにどう影響する?
今年の5月くらいからその実装が予告され、アメリカなどでは試験運用されていましたが、日本でも8月末から試験運用が始まりました。
SGEとは何なのか?全てのブロガー、そしてwebサイトを運用する企業に少なからず影響があることが確実と思われるので事前にその内容を把握し、対策を考えておくことが肝要です。
SGEとは?
Search Generative Experienceの略で生成AIによる検索体験のことです。
現在、アカウントを登録すればどなたでも試験運用可能です。
上のGoogleのリンクに詳細があります。まずは試していただいた方がわかりやすいです。
生成AI検索体験
従来の検索体験は、検索する語句を入力し、それに最適と思われるwebの検索結果をGoogleが判断し、提示すると言うというもので、ユーザーはその中のリンクをクリックし、欲しい情報を得ると言うものでした。
この検索結果の上位に表示させるようにするのがSEOで、当然ですが上位に表示された方がクリックされる可能性が高く、閲覧してくれる人が増えます。
そのため企業も個人もSEOでの集客増を目指して、記事を書き、ブログを書いてきたのです。
しかし生成AI検索体験は、検索結果としてまずAIによる返答が最上部に表示されるのです。
上のスクショは「台南 観光 モデルコース」を検索した結果です。最上部にAIによる返答が出てしまいますので、その返答で満足してしまった人は他のwebページを閲覧しなくなってしまいます。
検索する内容にもよりますが、場合によっては生成AIによる返答の下にマップやリスティング広告が入るため、webページの検索結果はずっと下になってしまいます。
例えばこんな感じになります。
「高雄の美味しい朝食店」で検索すると、
こうなると最悪のケースとしては、必死にSEOで検索結果上位を獲得したのに、閲覧数激減→広告収入激減という事態も起こり得ます。
一つの救いは、AIの返答の右側にAIが参照したwebの検索結果がいくつか表示されることです。せめてこの部分に表示させることができれば「もう少し詳しく知りたい」と思ったユーザーがクリックしてくれる可能性もあります。
どうすれば良いのか?
例えSEOで検索結果1位を獲得していたとしても、今後はこのSGEによってPVは下がる可能性が高いと思います。
どう楽観的に見てもせいぜい検索結果5位程度までしかスクロールしないと思いますので、それ以下の検索結果順位では、PVは極端に落ちる可能性もあると思います。
対策としては、
SEOでできれば1位、最低でも5位以内には入る
AIが参照してくれるような質の良いコンテンツを書く
AIが一言で答えられるような情報ではなく、読み物的なコンテンツを考える
検索流入にだけ頼るのは危険なのでSNSでの流入などを強化する
これができないとwebでの広告収入(アドセンスやアフィリエイト)に頼っていた企業や個人は勝てないと思います。
しかし実際はまだわからないことが多い
悲観的なことばかり書きましたが、まだ試験段階であり、正式実装がいつになるのかはわかりません。
また、生成AIの返答だけで満足する人が何%いるのかもわかっていません。またその割合は調べる語句や質問内容によっても大きく変わってくるでしょう。
例えばYESかNOか、あるいは具体的な固有名詞だけを知りたいだけなら生成AIの返答で満足する人が多いでしょう。
しかし質問内容によっては、意外と多くの人は「生成AIの返答を参考にしながら、webページもチェックしていく」人が多いかもしれません。また中には「機械の言ってることなんか信用ならん!人が書いたものを見たい」という人もいるかもしれません。
その場合は思ったほどPVにも収益にも影響がない場合もあります。これはwebページやブログのジャンルなどにもよっても変わってくるものと思います。
そしてGoogleは自らGoogle アドセンスのビジネスモデルを破壊するような暴挙はしないと思いたいです。最悪の場合はASP各社にも大きな影響を与えてしまうことにもなりますが、そこまでのことはしないと信じたいです。
まとめと現段階での結論
現段階でできることは記事の内容の信用度(権威性)を上げ、ドメインパワーを上げ、質の良い記事を書き続けることです。
今までと同じですが、それをもっと強化していくことを考えるしかないでしょう。
ブロガーの中には「SEO終了」なんて言う人もいますが、私はそうは思いません。
むしろSEOは今までよりもっともっと重要になると思います。今まで検索順位5位でもそこそこ流入があったキーワードでも、今後は3位、いや1位をゲットし、更にAIが参照するレベルの内容でなくてはならないのですから、よりSEOを強化しないとならないでしょう。
そして一方でGoogleの検索流入に頼らない集客方法を模索していくことです。このnoteやSNS、ニュースレター、メルマガなどでの集客を全くしていなかった人は、早速何か開始してみると良いかもしれません。
そして実装後にどうなるのか、自分のwebサイトやブログにどの程度の影響があるのかを注視して更なる対策を考えたいところです。
サポートしてもらえると励みになります!いただいたサポートは台湾での活動に使わせていただきます。