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プレミアムチケット「新卒」捨てました。

現在の私


現在、私は台湾で日本語教育に関するお仕事をしている。大学を卒業した後日本で就職するのではなく、台湾に来て働くという、ちょっと変わったキャリア。台湾に来た理由は自分が大学時代興味を持った「中国語」に関して、もっと勉強したいと思ったのと、言語に関わるお仕事をしたいと思ったから。
そして今年から、台湾の大学院に進学する予定である。台湾で働いていると、日本よりも学歴重視であるように感じる。修士課程を卒業した人なんて、沢山いるし台湾人はめちゃくちゃ勉強熱心。モチベーションの高い人たちに囲まれながら、言語教育に関してもっと専門的に学べるというのはとても良い経験になると思う。

大学時代に出した大きな決断

大学3年生の頃、周りの友人たちと足並みを揃え、1度は就職活動を開始した。地方出身で大学は地元の国立大学。周りの友人達は特に地元を離れる気は無く、親が勧める地方の上場企業や公務員を志望する。勿論、周りに合わせてそういった企業に就職したり、公務員になった方が、きっと周りの友人や親戚は「すごいね。さすがだね。」と言ってくれるし、楽な選択肢だ。でも、私はただ1人、海外に出た。周囲と異なる選択をしたのだった。

どうして、途中まで就職活動をしていた私がこのような選択をしたのか。理由は、「自分の心のトキメキ、ワクワクを大切にした生き方をしたかったから。」就職活動中に、将来を想像してみる。ある程度知名度のある会社に勤め、数年で結婚し、安定した幸せな家庭をもつ。悪くない、そっちもアリ。でも、あまりワクワクしない。私はずっと海外に出てみたかった。コロナで交換留学が無しになったが、諦められなかった。「人生で1度は海外で暮らしてみたい」海外生活に憧れるワクワクした気持ちは、無視できなかった。

私の友人も同じように、コロナで留学やワーキングホリデーの予定がキャンセルになった。しかし、友人達は皆、留学の夢は諦めて、皆一斉に就職してしまった。「留学には行きたいが、コロナがいつ収束するか分からない。」「新卒というプレミアムチケットは捨てられない。」「いつかは留学したいけどね。」確かに、安定した選択を取りたい気持ちもとてもよく理解できる。でも、周りがそうだから自分もそうする、と自分の内側の声にあまり耳を傾けていない人達を見ると何だか悲しくなってしまった。
1人だけ違う選択をした私は、とても孤独で親にも申し訳なかったが、色々な自己啓発本を読んで、敷かれたレールから飛び出す選択肢を出来た自分を肯定できるようになった。


私が大事にしているキャリアの考え方:孫や自分の子供に話したいかどうか

私が、新卒チケットを捨てる時に頭によぎった考え方、それは「孫や自分の子供に話したいかどうか」というかなり特殊なものだ。(まだ未婚の女なのにw)
もし子供が出来た時「結婚前、ママはどうしてたの?」と聞かれた時、「普通に会社員してたよ〜」と答えるよりも「台湾、アメリカ、ベトナムで働いてたよ(国名は思いつき)。そこの現地の人は〜〜〜いう考え方で、こんな面白い体験したよ!アメリカの〜〜はとっても美味しいし、あの景色は一生忘れられないな。」そう話して、子供に「ママ、かっこいい」と思ってもらいたい。別に、一般的なサラリーマンを批判している訳ではなく、自分軸で考えた時に胸を張って語れるなら、十分素敵なこと。ただ、私軸ではユーモアな経験が多い方が、人生のスパイスで面白いかな、という考え方。

今後のキャリア

1度レールを外れてみると、考え方が柔軟になり、案外その後決断しやすくなる。私がワクワクする今後のキャリアはパラレルワーカー。語学教師、台湾の情報発信者、執筆活動など今興味のある事をがむしゃらに頑張って、しっかりお金を稼いで、周囲の人にも恩返しをして、「大学当時の決断は間違ってなかった」と胸を張っていえるような、そんな人になりたい。



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