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台湾人の彼氏にとても感動した件について

台湾はもうすぐ中秋節だ。
日本の中秋の明月とは少し趣が違って、台湾では大勢でバーベキューを食べたり、家族でご飯を食べたりする。
いちばん大きな違いは連休があることで、最近はみんなワクワクしている。

ただ、最近デルタ感染者が少し出たため、台湾ではバーベキューの全面禁止が命じられた。
これは台湾人にとって、日本人が正月にモチ食べるの禁止!と言われるぐらいに衝撃的な命令だったようだ。

私の彼氏さんも、その1人だ。彼氏さんは私を連れて実家に帰って、家族を交えて一緒にバーベキューすることを心待ちにしていたからだ。
肩を落とすという言葉があるが、まさにそれで、電話の向こう側からは明らかな落胆が伝わってきた。
バーベキュー禁止令が出た後も、台湾はデルタの感染が広まるかもしれない不安に包まれ、台湾東部にある彼氏さんの実家に帰れるかどうかも危ぶまれていた。

ところが今、台湾はどうやらデルタを抑え込むことに成功したようだ。
予定通り、彼氏さんの東部の実家に帰ることになったのだが、ここで私にとって感動的な出来事が起きる。

もともとは今週金曜、私の仕事が終わった後に、新幹線で彼氏さんの家に行って一泊してから彼氏さんの実家に行くという計画を立てていたのに、なんと!彼氏さんが車で迎えにきてくれるというのだ。
私の仕事が終わって家に帰れるのは夜9:30頃だ。
その時間にきっちり私をピックアップできるとして、彼氏さんの家に着くのは夜10:30だ。
彼氏さんにとっては眠くなる時間である。
金曜日は彼氏さんも仕事だ。
仕事のあとだ。
それなのに、彼氏さんは車で片道1時間かけて、迎えにきてくれるというのだ。

感動という文字が頭に浮かぶ前に、笑顔になっていた。
人は嬉しい時に笑顔になるようだ。
また、私の彼氏さんは少女漫画の主人公みたいなことをよく言うのだが、「早く会いたいと思ったからそうするんだよ」とも言ってくれた。

信じられないけど、私は本当にこの人と付き合っている。
台湾人の男の人が、誰でもこんなに色々してくれるわけではないことは、身に染みて痛いほど理解しているつもりだ。
だからこそ、こうした幸せが傷にしみて、ピリピリしながらも、私の心をあたたかくする。
この人に出会って、信じることを決めた。

こうして感動するたびに、この人はどんな家族に育てられて、こうなったのだろうという疑問が湧き上がる。
中秋節、バーベキューなんかできなくたって私はとても楽しみだ。

7日目!(昨日間違えて5日目って書いた)

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