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台湾家庭の必需品!60年以上愛され続ける万能調理家電「大同電鍋」の工場へ潜入!【台湾ものづくり現場のヒミツ vol.1】

台湾で生まれた製品は、個性が光る革新的なプロダクトばかり。
これまで台湾エクセレンスのnoteでも、たくさんの台湾製品をご紹介してきました。

そこで、今回は「ものづくり」という観点から、「台湾エクセレンス賞」受賞製品の秘密や魅力に迫っていきたいと思います!

題して、「台湾ものづくり現場のヒミツ」。
普段は見れない製造現場を見学し”台湾のものづくり”を学ぶ新シリーズ、スタートです!

記念すべき第1弾は、台湾で60年以上の歴史をもつロングセラー商品「大同電鍋(だいどうでんなべ)」

大同電鍋は、レトロで可愛らしい見た目と手軽に調理ができる便利さから、近年は日本でもファンが増えてきている万能調理家電です。

台湾の家庭に一台はあると言われているほど非常にポピュラーな製品ですが、その製造方法までは知らない方も多いのでは…!

さあ、知られざる「大同電鍋」の秘密に迫りましょう!


台湾生まれの万能調理家電「大同電鍋」とは?

「大同電鍋?初めて聞いた!」という方のために、まずは「大同電鍋」について簡単にご紹介。

大同電鍋とは、台湾を代表する総合電機メーカー「TATUNG(大同公司)」が開発した万能調理家電。
万能という名の通り、「炊く・煮る・蒸す・温める」がこれ一台でできる優れもの!

材料と水を入れてスイッチを押すだけのカンタン調理で、さまざまな料理に応用ができます。

その優れた性能は、専門家たちのお墨付き。TATUNGは、私たちが運営する台湾の優れた製品に贈られるアワード「台湾エクセレンス賞」を度々受賞しているメーカーです。

台湾エクセレンスの選考プロセスについてはこちら▼

近年では、その便利さと見た目の可愛らしさから日本でも人気に火がつき、雑誌やテレビでも取り上げられるようになりました。
「聞いたことがある!」「持ってる」という方も増えてきたのではないかと思います。

では、長年愛され続ける「大同電鍋」はどのように作られているのでしょうか?

その秘密を探るべく、台湾・桃園にあるTATUNGの桃園第一工場に行ってきました!

原料はアルミやステンレス!電鍋の部品がつくられるまで

まず初めにやってきたのは、『アルミ鋳造』のエリアです。
ここでは、原料となるアルミなどを溶かし、電鍋の外鍋部分を成形しています。

早速、工場の中へ!

純度99%のアルミでは柔らかすぎてしまうため、元素の比率を変えた3種類のアルミを混ぜて原料を作っているそうです。

このように、原料を高温に熱して溶解していきます!

溶かしたアルミは、ロボットが鋳型の中へ。

こうして電鍋の外鍋部分が形作られていきます。
でもまだここはスタート地点!さらに工程が続きます。

次の工程は『研磨』。
表面を滑らかにするために、釜の内側・外側を機械で削っていきます。

研磨する前と比べると一目瞭然!ピカピカになりました。

続いてやってきたのは、電鍋の部品を作る『プレス加工』を行うエリア。

丸いアルミの板を加工して、電鍋の形に成形!
底の部分をカットし、持ち手部分や電源部分の穴も開けていきます。

こちらでは、少し小さな丸いプレートを加工中。
何を作っているかというと...

正解は『スチームプレート』!蒸し料理に大活躍のアイテムです。
このように、人の手によって一つひとつ丁寧に部品が加工されています。

内鍋がくるくる回る!?超音波洗浄の様子

宙に吊り下げられたたくさんの内鍋にびっくり!

まるでメリーゴーランドのように、レールに沿って内鍋がゆっくりと周っていました。

こちらでは、超音波を使って内鍋を洗浄しているそうです。
洗浄・濯ぎ・乾燥・梱包』の4工程を行っています。

まずは洗浄液の入った2つの桶で、超音波洗浄!

洗浄したあとは濯ぎの工程へ。
純水が入った5つの桶でしっかりと洗剤を洗い流していきます。

商品が届いたときにすぐに使ってもらえるように、5回に分けて念入りに水洗いしているそうです。

洗浄時に付いた水分は、100度以上のドライヤーで乾燥させます。

なんと、洗浄・乾燥のコースを一周するのにかかる時間は約1時間!
安全性・品質に対するこだわりが感じられますね。

目でしっかりと一つひとつ検品し、包装していきます。

いよいよ最後の工程へ。
電鍋完成まで、もう一息です!

ついに大同電鍋が完成!組み立ての作業

最後にやってきたのは『組み立て』を行う工場。

各工場で作られたパーツがここに集結!
複数人で分担して扱うライン作業で、電鍋の形に組み立てていきます。

ここでは加熱時の温度をテスト中。
正常に作動するか、数値を見ながら出荷前に1台ずつチェックしています。
最後まで徹底した品質管理、安心ですね!

電鍋の「足」となる部分は、最新のロボットによって製造されています。

昔は手作業で行っていましたが、最新技術を取り入れることで効率化が実現しました。
日進月歩な技術の進化を感じます!

最後に足の部分を設置し、ついに電鍋が完成!!

最終検品では、電源を入れて動きのテストをします。
見た目や配置、フタの大きさなどを厳しくチェック。

すべてのテストをクリアした電鍋だけが包装されていきます。

手作業と機械、両方の技術が合わさった多くの工程を経て、電鍋が皆さんの元へと送り出されているんですね。

貴重な製造現場を見せていただいた工場の皆さん、ありがとうございました!

【番外編】工場の中に神様が!?祠を発見

「工場の敷地内に珍しいものがあるんです」とご案内いただいたこちらの場所。
そこには、なんと祠が!

こちらには、地元の方々が信仰している土地の神様が祀られています。
工場を建てる前からあった祠を、今でも大切に残しているそうです。

神様の誕生日には屋台を出して盛大にイベントも!
働く方々の安全や、世界中へと旅立って行く電鍋たちを、土地の神様も日々見守ってくれているのかもしれませんね。

・・・

大同電鍋の工場見学、いかがでしたか?

皆さんに安心・快適に使っていただけるような工夫が盛りだくさんでしたね。
電鍋をお持ちの方は、これまで以上に愛着が湧いてきたのではないでしょうか?

使ってみたいと興味を持っていただけた方はぜひ、公式サイトやオンラインショップを覗いてみてくださいね。

工場見学の様子は、動画でも詳しくご紹介しています。

動画では、福熊くんが張り切って見学してくれました♪
ぜひこちらも合わせてご視聴くださいね!

次回は、TAIWAN GLASS「TGシリーズ」の製造現場にお邪魔します!
お楽しみに!

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