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2023年の振り返りと、2024年にやりたいこと

明けてました。
新年早々インフルに罹り、寝込んでたら正月三が日も終わってました。

冬コミと年末年始のお手伝いに向けて、数ヶ月前から飛行機やホテルを手配し、必要な荷物を数日かけて点検・手配。あとは現地で身体を動かすだけだったのですが、その身体自体が使い物にならなくなりました。みなさんもお身体は大切に。

本来であればとっくに地元へ戻っていたはずなのですが、感染した状態で飛行機に乗るわけにもいかないので、未だ関東にいます。本来、帰省と同時に冬コミで送った荷物(戦利品含む)を自身で受け取る予定だったのが、実家の祖母が受け取ったらしいです。シュレーディンガーの同人誌、箱の状態を確認するまで生死は確定しない。開封されていたら死ぬ。私が。

ともかく、体調は快方へと向かいつつあるので、昨年の振り返りと新年やりたいことを取りとめなく書き連ねていきたいなと。

2023年の振り返り

アークナイツのオンリーイベントAiSにて、考察本を出すことができました。

ちなみにこれ、本来は「深海寺総受付」としていたのですが、印刷がデカすぎて一文字ずつ削りました。机のサイズはちゃんと確認しましょう。

アークナイツ以外に同人誌即売会へ参加したことがこれまでなく、評論ジャンルはニッチというイメージがあったのですが、想像に反して多くの方に足を運んでいただけたこと、本当に嬉しく思います。

制作秘話というほどでもないですが、ちょっとだけ余談を。

最初の考察本として炎国を選んだのは
・好きなイベント『画中人』を含んでいること
・既に春節イベントの考察記事を複数投稿していたので、編集と僅かな加筆修正を行うだけだから短時間で済むだろう
と考えたことが理由としてあります。ちなみに後者の目論見は外れました。

毎年恒例の春節イベントは中国の伝統文化をこれでもかと詰め込んでいるだけあって、単語や言い回しが非常に難解。過去の記事だけでは調べ尽くせていないことも多かったので、改めて整理し直しました。

ただ、図書館で調べようとも日本語翻訳はおろか、明治以前の文章に至っては漢文のまま残されているので、門外漢には調べるハードルが非常に高かったです。

持ち出し禁止なので撮影させてもらいました

リィンのモチーフ考察を例にすると、李白の本は数多あるのに、欧陽脩や辛棄疾の詩について解説した本となると途端に数が減ります。最終的には論文や、根拠を明示した有志の翻訳も参照しながら書き切りましたが、脳汁の出る作業でした…。調べるだけで時間が溶ける溶ける。

ただ、何よりもこの作業が楽しい

よく原稿作業がキツイという同人作家さんたちの呻きを聞きますが、考察本制作は7割以上の時間を調査へ費やすので常に新しい発見を得られる快感を享受できるんですよね。なので、私は楽しい。そして締切が迫ってくる。やっぱり苦しい。ままならない。

兎にも角にも、なんとか一冊目の考察本を出すという目標を達成すると次に湧いてくる衝動が2冊目の制作欲求。僧侶という立場柄、8-10月はお盆やお彼岸、その他法事で動くことができないので12月の冬コミに向けて同人誌を用意することに。

「一度同人誌を作ったならば、次は自分も作るサポート側に回れるのでは?」という謎の自信と「自分以外の考察本も読みたい」という渇望を胸に、考察や翻訳記事を投稿している複数人へ声がけを行いました。脳内に眠らせている考察構想があるのであれば叩き起こすしかないですよね。実際にあった。そして合同誌が出せた。

公式アンソロジー作家のレムさんに表紙・裏表紙をデザイン頂けたことは本当に僥倖でした。同人誌での依頼作法が熟知できていない私に対して真摯に対応くださったレムさんには、本当に頭が上がりません。

合同誌の難しさは何よりも、作業が自分だけでは完結しないこと。各執筆者と連絡を取り合いながら納期を管理し、納品物をチェック、必要に応じて修正依頼をかけて…という流れは想像上に骨が折れます。

私の経験不足故に盲点だったのが、本文モノクロ指定であるのに原稿がK1色になっていないケース。納品されたPDFにリッチブラックが混在していることに気づかず、印刷所への入稿時に指摘が入ることに。

一応、InDesignやAdobe Acrobat Proで確認する方法が栄光さんのページにて解説されていたので共有。

今回は全員知人へ声がけしたのでコミュニケーション上の問題は発生しませんでしたが、公募型合同誌だと音信不通になるケースもあると聞いたので、恐らくは合同誌主催で味わった苦労はほんの一部でしかないのかもしれません。戦慄しますね。

合同誌にシラクーザを選んだ理由は、イベント『シラクザーノ』にてmaruさんの書いた考察記事↓と

私の書いた考察記事↓

が同じイベントを扱っているのに、違う視座での考察になったこと。同じ参照図書を用いている箇所はありつつも、書き手によってこうも考察内容が変わるかというのが非常に面白かったので、もっと人を集めてシラクーザについて書いたらどうなるのだろうという興味がありました。

実際、ヘルマン・ヘッセの『荒野のおおかみ』観点や、イタリア統一運動「リソルジメント」期のオーストリア君主国を切り口にした考察など、執筆者によって掘り下げるポイントが全く異なったので、人の数だけ考察は存在し得るのだなと改めて。

自身の執筆箇所について言及すると、炎国の考察本は図書館に通い参考図書の束と向き合いながら執筆したのに対して、今回はアプローチ方法を変えました。

聖地巡礼です。イタリアへ行きました。

パレルモのマッシモ劇場

ネットを開けば欲しい情報は何でも転がっている時代で、図書館へ通えば必要な知識も簡単に手に入る。ただ、私は忘れっぽい方で、記事なり日記なり形にしないとそうして仕入れた知識が抜けてしまうのですが、現地へ直接行ったとなると知識は経験へと変わり、簡単に脳内の引き出しから情報を再生することができるんですよね。

事前に想定してなかった出来事に遭遇すると、何よりも記憶に残ります。

路上で花や謎のおもちゃを売りつけられそうになるとか。タクシーのメーター途中で止められて相場より高い金額請求されるとか。キレイなレストランに見えたのに、トイレに入ると鍵はかからず便座が無いとか。道を歩いていると、よくわからないう◯こが落ちてるとか。いや、日本の公衆衛生や治安、優秀だな。シチリアで夜歩いたときなんか、スリよりもスーツケースでう◯こ轢いてないかどうかの方が気になったよ。

こんなことばかり書くと嫌な旅行に思えるのですが、トラブルそのものも旅の醍醐味だと思う人間なので、上記のエピソード含めて純粋に楽しかったですね。あと、旅行の移動自体も結構好き。

フェリー内に列車を格納する、鉄道連絡船は日本ではもう見れらないはず。フェリーに入るまでは揺れで酔ったし、途中でトイレが使えなくなって軽く焦ったけど。

トレニタリアの夜行列車

旅行の話をすると、どんどん長くなってしまうのでこのあたりで。ともかく、シラクーザ合同誌にはそんなイタリア旅行の写真も入れておきました。

メロンブックスで通販も取り扱っているので是非ぜひ(ダイレクトマーケティング)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2194277

2024年にやりたいこと

ここからが、ようやっと新年らしい表明。

今年も同人誌と合同誌を出し、聖地巡礼もしていきたいですね。

とりあえず列挙すると
・2024年春:香港旅行(龍門ツアー)
・2024年5月5日:アークナイツオンリー「スーパー・ネクストオペレーション」にて合同誌へ参加+余裕があればサークル参加も…?
・Webオンリーイベント参加(できればこのタイミングで小説を出したい)
・AiSサークル参加(日程がまだ出ていないのでそれ次第)
・冬コミ:リターニア考察合同誌主催

龍門ツアーは既に確定です。リターニア合同誌前にオーストリアと北イタリアにも行きたいのですが、日程調整が鍵となりそう…。

ソシャゲ考察は書いた先から新情報で圧殺されるので、書き時が本当に難しいのですが、とりあえず崔林特尔梅之金(アルトリアやヴィヴィアナが実装されるイベント)が日本で展開された後でないとリターニアの合同誌は制作しにくいなと。


他に直近で予定しているのが
・ライン生命の解説(配信)
・ミヅキのローグライク解説(配信)
・考察動画の投稿
あたりですかね。資料は現在作成中です。

ライン生命勉強会

私の書く考察は元ネタとなった歴史や文学作品に言及するものが多いので、どうしてもとっつきにくい側面があります。文章量がインフレしているアークナイツでは、シナリオまとめの欲しい方は多いのだろうなとは思います。…が、継続できるかどうかは実際に作ってからの判断となりそうです。


さてさて、長くなってしまいましたが、昨年は大変お世話になりました。今年もどうか、よろしくお願い致します。

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