レジに並んでいるときに思いついた話
A4用紙1枚で終わる話です。
タイトル通り昨日スーパーのレジに並んでいるとき思いつて書いた話です。
レジって今2m感覚あげて並んでるじゃないですかあれ実際立ってると
結構遠いなぁとか思ったんだけど俺身長180センチあるから俺結構デカいんだなと思っていつも話しかけてくれる人ごめんなさいとありがとうって思った。
あと今、余談は絶対、最後に書くものだと思った。
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「レジ」
「次のお客様こちらど~ぞ~!」
少し鼻にかかった声でレジに誘導する自分にムズムズしていた上京したての自分に言ってやりたい。
あなたはこのスーパーのレジのバイト、いや、レジの仕事が大好きになるわ、と。
じゃがいも、人参、玉ねぎ、豚肉、この子連れの母親が作る夕飯はおそらく肉じゃが。
父親の帰宅はまだなのかとせがむ子供をあやしながらキッチンで料理をする母親。
買い物かごの中身で食卓の風景が鮮明に思い浮かぶ。
あの頃窮屈に感じていたこのレジは幾多のドラマを垣間見れる特等席だ。
「ねーねー、ママ今日晩御飯なにー?」
「今日は肉じゃがよ」
思わず笑みがこぼれてしまった。
ふと母親がこちらを不思議そうな目で見ている。
私は急いであたかも子供に笑顔を振りまいているよう店員を装った。
「ほらレジの人にバイバイして」
「おねぇちゃん、バイバイ」
子供に手を振りながら、なんとか上手く装えた事にほっと息をつきながら思った。
今日はあといくつドラマが見れるのだろう。
店長に22時で閉店するこの店を24時間営業にしようと提案しようか。
そんなこと考えるぐらいにずっとここにいたいと思いながら、次のお客様に声をかける。
「次のお客様こちらど~ぞ~!」
思わず動揺して少し声がうわずってしまった。
あの人だ。
背が高くスラっと長く伸びた足、大きな手から伸びた綺麗で長い指。
その長い指に引っ掛けるように買い物カゴを持ち、あの男性がゆっくりとレジに向かってくる。
買い物カゴの中には鶏肉と玉ねぎと卵とケチャップ、今日はオムライスだ。
ひとり暮らしの小さなキッチンでオムライスを作り、少し焦がしてしまった卵の上にケチャップをかける。
波型にケチャップをかけようとするが手を止め“ばかだなぁ”なんて思いながら誰かの名前を書いてしまう。
「あの、店員さん」
ドラマの途中で突然声を掛けられハッと私が男性を見上げるとニコッと笑って男性が私を見つめて言った。
「あの、いつも君の事見てたんだけど…。」
「えっ!?」
私は動揺しながらもケチャップで書いた誰かの名前は私なんじゃないかなんて、出来すぎたドラマを描いてしまった。
それは出来すぎだ、何が何でも出来すぎだ、と冷静になるよう自分に何度も言い聞かせた。
「ずっと言いたかったんですけどさ。」
落ち着け、そんなはずはない、私がこのドラマを見る側の席から出る側に行くことなんてそれこそドラマだ。
「君さ、お客さんの買い物カゴ見て献立予想してるでょ?なんか変なニヤつきする時あるし、俺もレジのバイトしてたことあるからわかるんだよ、あぁこの人予想してるなぁって、あんまりいい趣味じゃないからやめた方がいいよ。」
ぐわっと体が一瞬熱くなったあと、今までここで起きた全ての事と全ての自分に興ざめした。
…あ、うん、最悪、ほんと最悪、はい、終わり、終了のお知らせ、最悪、うん、あ、、終わり、終了
あ、今日急に店長に言っても絶対無理って言われるし、あ、うん、決めた。
明日バイト、バックレよう。
おわり
どうでしたかね。
あとこのタイのnoteで他にもこんなこと書いてほしいとか、noteじゃなくてもYouTube配信でこんな感じの企画してほしいとかあったコメントください
1ヵ月ぐらい前から限定有料配信とかのゾーンもやってみてもいい気もしてるんですよね、これからそれがスタンダードになる可能性もあるし、配信の内容がもうちょっとだけ深く行ける気がする、あとリモートコーナーライブ配信とかもできたりするはずなんですよ、とかね
コメントもらってそれヒントにもっといろいろ考えられるなぁと思ってるんすよ。
まだまだこの期間長いですから、なんか皆さんが楽しめる何かを発信出来たらいいなと思って、もちろん俺も楽しむというのが必須ですが。
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