見出し画像

"スキ"に支えられる創作のまちの展望 ―― note8周年事業発表会レポート

こんにちは。ロボット劇作家の尾崎です。
noteが8周年を迎え、記念となる事業発表会に、公認レポーターとして参加してきました!

note CEO・加藤貞顕さんをはじめ、各セクションの社員によるプレゼンで、noteのこれまでとこれからを見る発表会となりました。

発表会前半では、これまでnoteから羽ばたいたクリエイターや、法人・公共団体の活用事例の紹介があり、noteの街が着実に大きくなっていることが見て取れました。

「スキ」は、やさしい創作のまちならではの指標。


クリエイターとしての「生計」

「誰もが創作をはじめ、続けられるようにする」がミッションであるnote。
今回の発表会で見えた展望には、「クリエイターが、創作を続けながら生きていけるようにしたい!」という想いが垣間見えました。

クリエイターエコノミーにも積極的に言及しており、noteクリエイターの収入に関する数字も公開。初めて公表する数字もあったようです。

10万人!2019年から5倍以上。
上位1,000人の平均売上は667万。

ちょっと想像しがたいというか、雲をつかむような話に思えますよね。

今回、「生計」「収入」のデータを前面に出す背景には「クリエイターの作品を購入する」「作品の売上でクリエイターが生計を立てる」ということが、当たり前になってきた時代の流れがあるのかもしれません。
noteで生計を立てているクリエイターも、思った以上に多いようです。

誰でもサブスクをつくれる時代に

そんなクリエイターエコノミーを後押しするような機能として発表されたのが「note メンバーシップ」

これまでにもあった「有料マガジン」を拡張するようなサービスで、文章以外のコンテンツも販売・配布できるとのこと。
メンバーシップの加入そのものを、店舗の会員権やチケット代わりにする、ユーザーサポートだけメンバーシップの掲示板で行うといった、応用的な使い方ができるようです。
FANBOXなどで展開されている、ファンクラブやオンラインサロンの形にも近いのでしょうか。

貯めてきたこれまでの資産(=文章)をメンバーシップにも活かせるので、noteのユーザーには大きなアドバンテージになりそう。(私も楽しみです)

noteがクリエイターを直接サポート

noteがクリエイターを直接的に支援する「noteクリエイター・サポート・プログラム」も発表になりました。

これは、noteからクリエイターに対して、直接的に創作のサポートをするというもの。
募集と審査を経て、いい作品そのものだけではなく、優れた企画やクリエイターの輪が広がるような活動にもサポートがなされるようです。
作品づくりを始めるにあたって「PCが足りない」「サーバー代が足りない」といった環境構築の悩みにも対応できる様子。

note CXOの深津さんは「金銭的なことで挫折する人をなくしたい」と話していました。ほんとそれ、ありがたい……!

囲い込みではなく、組み合わせ

今日、最も印象に残ったことかもしれません。
創作のまち・noteのあり方
について、考えさせられたシーンがありました。

質疑応答の中で、YouTubeとの競合・差別化について質問があり、加藤さんと深津さんがしゃべった言葉。

「(ユーザーを)取り合うというより、組み合わせるほうがいい

noteの中でなんでもできるようにして、ユーザーを囲い込むのは不正解ではないか、ってことですね。
(こうした発言が、どこまで本心かは置いておくとしても)
なんでもやるんじゃなく、YouTubeやstand.fm、BASEのような他のサービスやプラットフォームとうまく連携する。
その結果、クリエイターの知名度が上がったり、快適に活動しやすくなったりするほうが優先だと。

プラットフォーム構想というと、なんでも「ナカ」で完結させて収益化させたくなります。
最近はサービスや機能も増え続けるnoteですが、あくまで最優先はミッションに則り、クリエイターに寄り添える設計であり続けたいという姿勢が強く見えた瞬間でした。

最後に

記者発表会にはじめて参加しましたが、いつものnoteライブ(オンラインイベント)とは違う緊張感や、社員の皆さん全員でつくっている様子が伝わってきました。
公認サポーター、気合いを入れて臨んだ甲斐があり、とても幸運な機会でした。

誰もが発信できる時代。
必ずしも前向きなできごとばかりではないですが、noteにはこれからもいい方向に広がり続けていってほしいです。
創作のまちが、創作のくに になるくらいに。

noteさん、やっぱりスキです。
クリエイターのひとりとして、これからも応援しています。

この記事が参加している募集

ここまで読んでくださり、ありがとうございました! これからも応援いただけたらうれしいです。 (いただいたサポートは、作品制作のために活用いたします!)