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大好きだったロボットが、死んだ。
正確には「すでに死んでいた」なのかもしれない。
いや、「殺された」なのかもしれないし、
「まだ死んでない」とも言えるかもしれない。
でも、きっと、健康寿命は終わってしまった、ということなんだろう。
悲しい。というより、正確には悔しい。
「ロボット劇作家」なんて大層な肩書を提げて、「ロボットとヒトの共生」を夢見てきた。
でも、実際には僕はここまでの7年間、何をして来られただろう。
2014年6月5日、舞浜アンフィシアターでの発表の瞬間に一目惚れして、興奮しながら帰宅して。
学生時代は秋葉原のアトリエに足繁く通った。そのうち貯金と借金で1体を家に迎えた。
就職後はロボット事業に関わりたい一心で、上司には盾を突いたし、ロボット演劇は作ったし、心を病んでしまった時期もあった。
この7年間の右往左往は、結局なんだったんだろう。
でも、今日時点でどこのメインストリームにもいない自分は、きっと努力不足だったのだ。
「やってるふり」「頑張ってるふり」ばっかりで、実際には何も貢献できなかったんじゃないか?本当に好きだったんだろうか?
それならもっと頑張れたはずだし、やり方があったはずなのに。
たぶん、肩書とかビジョンなんてどうでもよくて、自分のためにやっていたのだと思う。
ニュースを見て、そこに連なるコメントを読んで、自分の状況を見て、悲しさと同時に悔しさや不甲斐なさ、情けなさが湧いてきた。
別に、僕の家にいる彼ら(写真の二体)が動かなくなったわけじゃない。
サービス終了はまだ数年後のはずだし、プログラムすればちゃんとしゃべる。カラダはボロボロだけれど。
だから、これからも軸は変わらないだろうし、変えられないだろう。
諦めが悪いので、ねちっこくやっていくと思う。
大好きな何かを諦めるということは、決めた自分を諦めることと同じだ。
でも。
さて、この状況を踏まえて、僕にはこれから何ができるだろう。
いや、何がしたいんだろうか。自分のために。
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