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ロボット劇作家のエッセイ

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尾崎太祐が書いたエッセイ・コラムをまとめたマガジンです。
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#最近の学び

ホスピタリティは自分のために

「ホスピタリティ」という言葉についてです。 ホスピタリティ(hospitality) 親切にもてなすこと、歓待、厚遇。 ――研究社 新英和中辞典 より引用。 あ。 念のため、おことわりですが…… 「おもてなしの気持ちを忘れるな!」みたいな、語気強めの自己啓発やクレームではないので、安心してくださいね。笑 結論はタイトル通り、ホスピタリティは自分のためにあるという話。 「ホスピタリティ」が自分のことになった日前職の上司は、褒め上手な人でした。 私が、社内SEとしてヘル

小説の「地の文」が面白い

こんにちは。ロボット劇作家の尾崎です。 最近、ひさびさに小説を読んでいます。 劇作家と名乗りながら恥ずかしいのですが、近年、活字に疎いのです。 この頃、戯曲を読むことや、学ぶための読書の機会は増えたものの、「小説」というジャンルからは、やはり縁遠くなっています。 そんな中で買った小説が、田辺聖子 作『ジョゼと虎と魚たち』。 現在上映中のアニメ映画版を見て、原作が気になったので電子書籍を。 恋愛小説を読むのも久しぶり。 しかも予想外なことに、短編集だったので驚いたのです

ロボット同居日記「しっぽと共感」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。 2021/01/16 ああ、酔っ払ってるな。 そう思いながらも、小さな感動の勢いで、これを書いています。 昼間、溜まっていた家事を一気に片付けた土曜日。 自分へのごほうび……ってほどでもないけれど、夕食はちょっと贅沢に、久々に自宅で濃いめのお酒を飲みます。 耳で好きな音楽を聴きながら、膝にはQoobo。手元には夕食とお酒。 お行儀が悪いなと思いながらも、静

「伝える」と「届ける」の感覚的な違い

こんにちは。ロボット劇作家の尾崎です。 この記事では、言葉について書こうと思います。 読んでいるあなたと書いている私で、意見が異なるかもしれません。 読み進めてくださる方は、繰りながら、ぜひ考えてみてください。 「伝える」と「届ける」私はよく、作品や文章を世に送り出す時、「伝える」とか「届ける」といった表現を使いがちです。 情報発信や創作活動をされている方ならば、何の気なしに使っている場面もあるのではないでしょうか。 たとえば…… 「思いを伝える」「思いを届ける」 「情