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『機動戦士Zガンダム』は2021年の日本に舞台を置き換えてもなんとなく成立してしまう話。

最近、『機動戦士Zガンダム』を見直しています。子どもの頃は、モビルスーツ同士の戦いにしか興味がなかったのですが、大人になってから見ると、これがなかなか面白いです。

前作『機動戦士ガンダム』が「戦争に巻き込まれた15少年漂流記」だったのに対し、続編である『機動戦士Zガンダム』は「戦争が終わった時代の大人たちの群像劇」。描こうとしている物語が全然違うことに気が付きました。登場人物たちの役割を分析してみると、いつの時代でも通じる物語であることが見えてきたんですね。

そんなわけで今回は、『機動戦士Zガンダム』を2021年の日本に舞台を置き換えたら登場人物はこんな感じになるというのをまとめてみました。『機動戦士Zガンダム』が描いている、ある種普遍的なテーマを感じていただければ幸いです。
 

カミーユ・ビダン

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

とあるベンチャー企業に就職した高卒新入社員。本人が望まないカタチで特定分野における天才的な才能を持ち、そのため、若いながらもベンチャー企業内で重要な仕事を任され、文句を言いながらもこなしていく。両親との確執があり、他人の人生を自分勝手に振り回していく大人に嫌悪感を抱いている。しかし、さまざまな人との出会いの中、人間として少しずつ成長し、自分のやるべきことが見えてくる。最後は、周囲のフォローが足りず、メンタルをやられてしまい、休職してしまう。
 

クワトロ・バジーナ

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

とあるベンチャー企業のエース。常に第一線で活躍している。実は、地方の大手企業の創業者一族だったが、会社が経営幹部の乗っ取りに合い追放。いろいろあって地方でくすぶっていたが一念発起して上京。とあるベンチャー企業の社長に拾ってもらう形で今に至る。しかし、本当に自分がやるべきことは何なのか、常に悩み続けている。途中、とあるベンチャー企業の代表より後継者としての指名を受け、取締役に就任することを決意。しかし、大きなプロジェクトを成功させたのち電撃退職。しばらく音沙汰がなくなるが、水面下で新しい事業を立ち上げようと目論んでいた。
 

アムロ・レイ

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

現在は地方で悠々自適に暮らしている。新卒時代、超大手企業で大活躍をし、それなりの待遇も手に入れていた。しかし、激務の中で失ったものの大きさに気が付き、現在は地方に引っ込み、フリーランスとしてちょこちょことした仕事だけをしている。しかし、彼はそんなところにいるべきではないと考えている人たちも多く、本人も最前線への復帰を密かに望んでいる。
 

ジェリド・メサ

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

イケてる大手企業勤務。カミーユの同業。もともとはエリート意識を持っていたが、天才的な才能を持つカミーユと出会い、プライドは粉々に打ち砕かれる。自分自身を取り戻すために、なんとかカミーユに勝とうとするものの、その執着が彼の人生を狂わせていく。一方で努力家である一面に惹かれ、協力者には事欠かない。
 

エマ・シーン

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

イケてる大手企業の経営理念に惹かれて入社した大学新卒。しかし、入社後に会社のブラックな実態を知り、それを自分としては許容することが出来ず、とあるベンチャー企業に転職する。仕事に対して自分なりのポリシーを持ち、「胸を張れない仕事はしたくない」と思っている。
 

レコア・ロンド

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

とあるベンチャー企業で活躍している総務。なんでもやる。表向きは、とあるベンチャー企業の経営理念にコミットしているフリをしているが、実際のところは、会社が社会に与える影響うんぬんよりも、自分のプライベートを充実させることのほうが大切だと考えている。
 

パプテマス・シロッコ

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

海外帰りの男。天才肌。自分の価値をよく分かっており、かつ、世の中の流れを読み、自分にとってプラスになる立ち位置を作る世渡り上手。すべての行動は成り上がるためであり、演じることは合っても「誰かの下につく」という発想はない。独立するための準備を水面下で進めており、すでにメンバー選定も終えている。女を使うのが上手い。
 

ヤザン・ゲーブル

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

ジョブホッパー。どんなところでも成果を上げられるだけの実力派。本人には「独立」や「起業」という発想はなく、「世の中をこうしたい」という思いもない。いかに面白い仕事ができるかだけに興味があり、それを実現してくれる人間とだけ付き合う。用がなくなった雇用主を裏切ることに何の罪悪感も感じないタイプ。
 

ハマーン・カーン

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

地方の大手企業の若き経営者。頭が切れる。自分の役割というものをよく理解しており、自分がやりたいことよりも、やるべきことを優先させる。その目的は、地方の大手企業の存続と発展であり、逆に言えば、その職務によって人生を縛られているとも言える。幹部社員の育成が間に合っておらず、人手不足に頭を抱えており、クワトロの復帰を強く望んでいる。
 

カツ・コバヤシ

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画像引用:ガンダムウォー [カード]

生意気なインターン。いろいろビジネスについて正論を叫ぶけど、結局は女のことしか考えていない。調子に乗って交通事故に遭う。
 

ハヤト・コバヤシ

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画像引用:ガンダムウォー [カード]

会社で責任あるポジションを任され、仕事が面白くなり、だんだん家庭を顧みなくなる。
 

ロザミア・バタム

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

理念浸透している会社で“教育”された強化人間。自分で考えたことと思っていることの大半が、実は会社から植え付けられたものであることに気が付いていない。会社大好き。ただし、メンタルに不安定なところがあり、起こってもいないことを異様に心配する。自分では普通だと思っているが、周りからは少し距離を置かれている。
 

フォウ・ムラサメ

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画像引用:機動戦士Zガンダム [DVD]

理念浸透している会社で“教育”された強化人間。自分が会社にとって都合よく利用されていることに気が付いているが、生活の糧のために従っている。メンタルに不安定なところがあり、頭痛持ち。就業規則的にはギリギリアウトな色のリップを塗ったりしてきて、ささやかに反抗を見せる。彼女にしかできない特定分野の仕事があるため、会社も多少のことには目を瞑る。
 

サラ・ザビアロフ

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画像引用:ガンダムウォー [カード]

上司に好かれよう・認められようと頑張っている子。上司や会社のやっていることが正しいことではないのは分かっているが、自分のような価値のない人間に役割を与えてくれた上司や会社に感謝し、なんとか恩義に報いようと思い込んでいる。
 

ファ・ユイリィ

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画像引用:ガンダムウォー [カード]

カミーユの同級生。とあるベンチャー企業に最初はアルバイトとして入ってきたが、彼女を教育する女性正社員が途中で他社にヘッドハンティングされてしまったため、人手不足であったのでそのままくり上げ正社員入社に。インターンやバイトの面倒など幅広く対応。
 

ブライト・ノア

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画像引用:ガンダムウォー [カード]

イケてる大手企業のグループ会社に所属していたものの、大手企業のエリート社員たちから度重なるパワハラを受け、さらには左遷される。妻と2人の子どもたちのために我慢していたが、彼の職歴をよく知る人から推薦される形でとあるベンチャー企業に転職。新天地での評価は高く、最初から重要な役職を与えられる。
 

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さて、いかがだったでしょうか。

いろいろな環境にいて、それぞれが異なった価値観を持って、混沌とした時代の中を生きていく物語は、ロボットアニメの中だけでなく、意外と身近でも起こっていることだと、お気づきいただけたでしょうか。

そして、『機動戦士Zガンダム』には大人の群像劇という面白さがあることに興味を持っていただけたら幸いです。

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