自由民主主義ってのは、危ういものだよ・・信仰するものではない。


より

上記文抜粋
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自由民主主義がもたらす不幸を考える

Foreign Affairsに掲載されたランド研メイザー氏による小論。露宇戦争によって国際秩序が打撃を受ける一方、西側陣営の結束は強化された。しかし、対露制裁にまともに参加しているのは20カ国以下でしかなく、既存秩序の脆弱性を示している。その課題は「自由主義国家による介入主義(への疑念)」と「中規模パワー国家に対する統制(西側陣営に対する信頼低下)」にあるという。

以下は私の考え。

西側人は「自由民主主義は正義で世界の大半から支持され、絶対的な秩序である」と盲信しているが、実際には西側陣営による圧倒的な武力と経済力がその他大多数の国を抑え込んでいるだけなのだろう。イデオロギー政治が容易に瓦解するのはソ連の例証があり、トルコ、イラン、エジプト、南アフリカ、インドネシアなどの中パワー国の多くは典型的な自由民主主義とは言えない状況にある。

そして、「地球温暖化論」に代表される言説や「カラー革命」は先進国の勢力優位を維持するための陰謀論という側面があり、中パワー国の不信を強める方向に作用している。


ウクライナにおける国民皆兵と抵抗を支持する言説は、ナショナリズムと国民国家を所与のものとするところから発しているが、それもまた19世紀型の国家論に対する盲信でしかない。

例えば、一介の農民からすれば、天領(幕府支配)だろうが、毛利家支配だろうが、天朝預かり(新政府支配)だろうが、どうでもよく、税負担が低いことこそが「善」でだった。ナショナリズムを美化する言説もまた戦争の一因であることを認識すべきだ。


例えば、一部の保守派やリベラル派の中にはウクライナにおける国民皆兵、動員、武装市民による抵抗を称賛するものが少なくない。
しかし、仮にいま日中戦争が勃発し、中国軍が日本に上陸したとして、彼らは進んで武器を取って戦うのだろうか。あるいは市民を武装させるよう政府に要求するのだろうか。

私などはごく個人的には、「なんで天公(天皇)や自民党のためにオレが死ななきゃならんのよ」「そのための傭兵軍なんだから、勝手に国外でやってくれ、オレたちに迷惑かけるなよ」としか思わないだろう。


近代において、ナショナリズムと共和制民主主義が非常に親和的だったのは、「オレ(個人)=日本人(集団主義的共同幻想)=日本国(幻想の共同体)」というナショナリズムと、「主権を有する市民が国家を構成し、(国王ではなく)自らが防衛を担う」という共和制民主主義が、圧倒的に強大なパワーを有するに至ったことが大きい。


フランス革命からナポレオン帝政期において、フランス一国で残る全欧州に匹敵する動員力と火力を有することができた最大の要因であり、だからこそ19世紀以降、欧州諸国はこぞってナショナリズムを導入していった。
ところが、現実には火力と動員力の強化は、むしろ人類の戦争を激化させ、より陰惨な歴史をもたらしている。2つの世界大戦はその代表例だが、その戦争の根源にあるのはナショナリズムであった。

ところが、本来のリベラリズムは個人が個人であることを保つために、強大なパワーを抑止あるいは誕生させないことを旨とするもので、本質的にはナショナリズムやデモクラシーとは相性が悪いはずなのだ。
例えば、アメリカで個人武装が認められているのは、本来的には常備軍を持たないことを前提としたもので、同時に「国家の軍隊」に対する先天的な不信感に基づいている。

国家の武装は個人の自由に対する脅威でしかないからだ。それは、現在の日本の(デモの武装鎮圧を前提とした)自衛隊を見ればわかるだろう。


21世紀に生きる我々は、むしろ19世紀の原点に帰って

ナショナリズム、デモクラシー、リベラリズムなどを疑ってかかる時代に生きていると見るべきだ。


これらを盲信する連中は、「共産主義以外など考えられない」というソ連人と同じ過誤に陥っていることを自覚すべきなのである。


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抜粋終わり

国家も、民主主義も、独裁すらも、当然共産党も、天皇も、「よりよく人間・人類が生きるための方便」なのである。

それを忘れて

「民主主義万歳!」とは「ヒトラー万歳!」「天皇陛下万歳!」「共産主義万歳!」となんら変わりません。

まだ「天皇陛下万歳!」て言っている、バカの帝国の日本は、死滅に向っているのでしょう。

天皇の無い 蒼い空を取り戻す




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