驕兵は、どうすんのかな・・・
より
上記文抜粋
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100万人以上のパレスチニア人が、銃口を突きつけられエジプトへ強制移動させられようとしている。
<記事原文 寺島先生推薦>
Over a Million Palestinians Are About to be Forced Into Egypt at Gunpoint
筆者:マイク・ホイットニー (Mike Whitney)
出典:GR 2024年2月15日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年3月2日
この国に2つの民族を受け入れる余地はないことはぜったいにはっきりしている・・・。アラブ人が去れば、この国は私たちにとって広くゆったりとしたものになる・・・。唯一の解決策は、アラブ人のいないイスラエルの国だ。ここに妥協の余地はない.・・・(ヨセフ・ヴァイツ(1890~1972)元ユダヤ国民基金土地開拓部長)
イスラエル国防軍によるラファの民間人地区への最近の空爆は、イスラエルによる大規模な民族浄化プロジェクトの最終段階の始まりを意味する。月曜日(2月12日)、イスラエルは、北部のイスラエルの猛攻撃から逃れテントにいる多くのパレスチナ難民を空爆した。破壊の映像は多くのツイッターサイトに掲載され、仮設野営地の真ん中に深く陥没した荒れ地が映し出された。驚くなかれ、女性や子供が死傷者の大半を占め、ハマスの兵士たちの痕跡はどこにも見当たらなかった。現場の目撃者によれば、死体の一部と殺戮が一面に散らばっていたという。以下はWorld Socialist Web Siteの記事より:
イスラエルの報道官や西側メディアは、イスラエルがハマスの撲滅を試みているという虚構を繰り返すことで、月曜日(2月12日)の攻撃を形ばかりに正当化した。このだれも信じない欺瞞によって見えなくなっているのは、アラブ系住民を祖国から追放するという基本計画が、ユダヤ国家の起源にまでさかのぼるという事実である。実際、近代シオニスト運動の創始者であるテオドール・ヘルツル(1860-1904)は次のように書いている:
「国境沿いの文無し民(アラブの民)に活気を与えるのは転移先の周辺国で雇用を確保させることによってだ。われわれの国で彼らに雇用を与えることはない・・・この貧乏な民の土地を収用したり、立ち退かせることはだれにもわからぬよう慎重に行なわなければならない。
衝撃的なことに、ヘルツルがこの言葉を書いたのは1895年のことで、イスラエルが国家宣言をする50年も前のことである。つまり、この問題は当時から十分に理解されていたのだ。ユダヤ人の祖国を樹立するためには、ユダヤ人がかなりの多数を維持しなければならず、それはパレスチナ人を立ち退かせなければならないことを意味する。これが、1948年以来イスラエルの指導者たちを悩ませてきた厄介な問題である。いかにして先住民を「消滅」させるか。イスラエルの初代首相ダヴィド・ベン・グリオンの言葉を紹介しよう:
関連記事:ガザにおける戦争:ハマスは関係ない。人口動態が問題なのだ。
こんな論法は何十年も続いているが、今日のシオニストは、より大胆に、それほど自制せずに言いたいことを言う傾向がある。例えば、保守派の人気評論家ベン・シャピロは、「移動は汚い言葉ではない」と題した記事で自身の見解を述べている。彼の発言はこうだ:
「潔癖症」? シャピロは、人々を土地から追い出して難民キャンプに強制的に押し込めることの道徳的恐怖心を覚える人を潔癖症と考えているのか?
これは政治的シオニズムの本質であり、ユダヤ国家の始まりにさかのぼる。だから、ネタニヤフ首相が「イスラエル史上最も右翼的な政権」を築いたと批判する人たちは、そんな言い方を信じてはいけない。ネタニヤフ首相は前任者たちよりも良くも悪くもない。このシオニズムの「鉄の掟」から少しでも外れた唯一の首相は、1993年のオスロ合意反対派に(予想どおり)暗殺されたイツハク・ラビンだった。それが何を物語っているのか。
それは、「2国家方式」解決策などあり得ないということを物語っている。それは最初から見せかけだったのだ。そして(ネタニヤフ首相が最近示唆したように)イスラエルの指導者たちは、今日差し迫ったものになっている解決策(ユダヤ単独国家)を準備する時間を稼ぐために、この「2国家方式」というデマに付き合ったにすぎない。
なぜ多くのイスラエル人が、ネタニヤフ首相のガザでの暴挙を支持しているのか、考えたことはあるだろうか?
(ヒント)イスラエルのユダヤ人が凶悪な狂人だからではない。そうではない。それはネタニヤフが何をしているかを彼らは知っているからだ。彼らは「ハマス」を口実にした陽動作戦に騙されてはいない。それは西側に対するたんなる宣伝文句なのだ。ネタニヤフがヨルダン川から地中海までの全ての土地を押収する計画を実行していることを彼らは知っている。そして、これにより、シオニストの祖先の領土的野心を達成していることも。多数のイスラエル人がネタニヤフを軽蔑し、汚職で起訴すべきと考えていても、彼が彼らの望みを実現している間はすすんで見て見ぬふりをしているのだ。
外野席の人間が認識しなければならないのは、現在の戦略は全く新しいものではなく、実際にはシオニスト指導部の人口統計学的目標に沿った75年にわたる系譜を持っていることだ。
これはもちろん、先住民族を根絶するための口実にすぎない「ハマス」とは何の関係もない。我々が目にしているのは、シオニストの夢の実現であり、1948年に策定された民族浄化のための最初の見取り図である「ダレット・プラン(Dプラン)」の現代版である。
そこで、「ダレット・プラン(Dプラン)」とは何なのか
そこで、われわれは過去4か月間何を見てきたのか?
容赦ない爆撃、重要なインフラの破壊、食料・水・医療物資の完全封鎖、銃口を向けられたままガザ最南端の都市への大量脱出を経験した住民全体が、テロに巻き込まれるのを目の当たりにしたのだ。
これは「ダレット・プラン(Dプラン)」ではないのか?
そのとおり。当初の計画の現代版だ。だからイスラエル国防軍は、イスラエルの安全保障にとって何の脅威にもならない非武装の民間人でいっぱいのテント村を爆撃しているのだ。ハマスと戦うためではなく、住民を恐怖に陥れて街から脱出させるためだ。それが目的だ。イスラエルは、もし難民を爆撃すれば、彼らは国境に押し寄せ、壁を破り、集団でエジプトに流れ込むことを知っている。簡単に言えば、それが計画だ。
そしてその計画は成功しているように見える。実際、ネタニヤフ首相は、ベン=グリオンによって始められた仕事を終えるまであと数日かもしれない。彼はすでにラファへの空爆を増やし始めており、本格的な地上攻撃はいつ開始されてもおかしくない。人道的危機が激化すればするほど、絶望と恐怖は増大し、やがてはエジプト国境に殺到することになるだろう。パレスチナ人がガザを離れれば、彼らは国際社会の代表の保護下に置かれ、世界各国に移動させることになる。こうしてネタニヤフ首相は、非武装の市民を家から追い出し砂漠に追いやることで、大イスラエルに編入する土地を手に入れるつもりなのだ。
パレスチナ人の追放は、人権と 「法の支配」 について高みから偉そうな道徳的説教をしている裏で、米国とイスラエルがこれ以上ない野蛮な残虐行為を行うことができることを示している。世界が手をこまねいている間に、両国が白昼堂々とこのような卑劣な計画を実行できることは、本当に衝撃的だ。
われわれはわが身を恥じるべきだ。
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マイケル・ホイットニーはワシントン州を拠点とする著名な地政学・社会アナリスト。誠実なジャーナリズム、社会正義、世界平和への参画を胸に、2002年より独立系市民ジャーナリストとして活動を開始。グローバリゼーション研究センター(CRG)研究員。
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抜粋終わり
これが成功すると・・・・イスラエルは、驕兵になる・・・・それはもう一つの「滅亡」への道に成るが・・・
どうなるのかな・・・・
危ない橋を渡り切れたら、「それなりの解決」だろうが。
少しでも外れると・・・・まあイスラエルも消滅だな・・・
どうなるのかは、見えない。
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