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もうとっくに幼年期ではないかもしれない

コテンラジオというポッドキャストの番組を見つけた。歴史について話しているラジオらしい。今回は民主主義の歴史について話しているシリーズを聞いた。といっても、このシリーズかなり長くて大体一回30分を余裕で超える上に全部で12回もある。そして私はまだ5回目を聞いている途中だ。本当は全部聞いてから記事にしようかと思ったけど、内容がかなりボリューミーだったので、とりあえず聞いたとこまでをふまえて今回の記事を書く。

まず、この民主主義のシリーズ、導入のあとになんと古代ギリシャから説明が始まる。ひえ~、気合が凄過ぎますね。そして驚くのが古代ギリシャの政治形態がすでにかなり民主主義っぽいのだ。大事なことは全市民が参加できる話し合いで決める、公職はくじ引き、市民の意見により任意の人を追放することが出来る、エトセトラエトセトラ。どうですか、すごくないですか。はるか昔の時代からこんなに今の政治形態と似たことをやっていたらしいですよ。
さらに、基本的な3つの政治形態についてのメリット、デメリットも既に議論されていたというのだから驚きだ。まず、独裁制。メリットは決定を下すのが早い、優秀な人がトップだとかなり上手く機能する。デメリットは一人の人間に権力が集中し過ぎて暴走したら誰も止められない。次に民主制。メリットは比較的多くの人に平等。デメリットは物事が決まるのが遅い、大衆の扇動によって後の時代から見ると誤った判断をすることがある。最後に貴族制。すみません、貴族制のメリットデメリットを忘れてしまいました。今度聞き直します。もちろんこれら以外にもメリットデメリットはそれぞれの政治形態にある。しかし、太古のギリシャで既にこのようなことが議論されているのは驚きではなかろうか。
この合議制の社会形態は多数決を採用していたらしい。

少しあとの時代になるとさらに代表制というものが生まれ、ある集団の代表者が集まって合議制の政治をすることになる。例えばある地域の代表者が国政の会議に参加するなど。
そしてさらに後の時代ではイギリスが庶民の一部も含めた議会制政治を行うことになるのだ。
ここまででもうかなり民主主義に近いと思うのだが、ラジオのパーソナリティの方曰く、民主主義のようなものであって、ここまでの政治形態のどれ一つも民主主義ではないらしい。しかし、多数決であること、代表者の利益調整、そういったものを民主主義だと思っている人達は多いのではないだろうか。私もそのように思っていたうちの一人です。

私も含めて自分たちの世界がどのように成り立っているのかを知らなすぎると最近思う。そこには数多くの過ちがあり、その屍の上に私たちの世界は出来ているはずなのに、何も知らないが故に昔と同じ間違いを犯したり、疑問を抱いているのかもしれない。正直私はこの世界はまだ幼年期で、だからこんなに間違えても仕方ないんだと思っていた部分もあったが、古代と同じ疑問を抱いて議論しているのは何も学んでいないのと同じに見えてしまい考えを改める必要があるのかもしれないと思った。

この先もちょっとずつ聞いてこのシリーズをとりあえず完走しなければ!


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