奇岩と修道院メテオラ - ジロカストラからバス移動
先日思い立った通り、ジロカストラからバスでメテオラに向うことにする。
Youtubeでメテオラを歩く人達の映像を見たときから、行ってみたいと思っていた場所だ。
ジロカストラからカランバカまでバス移動
バスチケットの購入
ネット情報を参考に、旅行代理店的立ち位置の場所でバスのチケットを購入する。
店名は「LIKO&KOSTA Tours」。ベラトにもあった旅行代理店だ。
ジロカストラから移動する多くの日本人旅行者がこの代理店でバスチケットを購入しているように思う。
カランバカ(発音するときはカラバッカって感じでみんな言っている)に行きたいことを伝えると、次の日早朝6時の便を予約してくれた。料金は20ユーロ。
ベラトでも同じ旅行代理店で時間と料金を聞いたので、まとめると下の感じになる。
出発地出発時刻料金ベラト3:0025ユーロジロカストラ6:0020ユーロ
どちらから乗っても、乗り込むバスは結局同じのハズだ。多分ティラナからも出ているのではないだろうか。
ちなみに、ジロカストラのこの旅行代理店は、お昼は閉じているみたい。
確認はしていないが、おそらく08:00~12:00と17:00~不明で開いている。16時に行ったときは閉まっていた。
バスにてカランバカへ
朝6時に再び旅行代理店に向う。バスは店の目の前から出発するようだ。
待っている間、代理店のお姉さんと少しだけおしゃべりをした。
「アルバニアはどうだった。また来たいと思う」と聞かれ、「良いところだったしまたぜひ来たい」と答えると嬉しそうに笑ってくれた。
また、前日に現地の少年と出会い、セルビアが大嫌いと言っていたという話をすると、「セルビアを憎んでいるとかはもうないけど、やっぱり好きでは無いわね」と言っていた。
そんなこんなでバスを待ち、結局バスが到着したのは7時だった。集合時間を遅くしてほしい。
出発したバスはほどなくして国境に到着した。
ヨーロッパで国境を超えるのはいつも簡単だったが、この国境は荷物検査もしているようで今までで一番時間を要した。
私はバスに乗車している人の中で最後に荷物検査に到達したのだが、すでに検査員が疲れており、日本人だと言うと、「OK日本人か。爆弾とか持ってないね? 行って良いよ」とかなり適当に国境を通過できた。
カランバカが近くなると、運転手が「カラバッカー」と叫びだす。ここで降りたい乗客がいるということは把握していない様子。
こちらも「カラバッカー」という言って手を挙げる。これい気づかなければそのまま通り過ぎていたのだろうか…
バスは電車駅前で停車した。降りたのは私一人だった。
その日は雨だったので、予約していたゲストハウスにチェックインして街で買い物を済ませて休憩することにした。
メテオラを徒歩で散策
宿泊したゲストハウスから、今回は徒歩で全ての修道院の近くまで散策した。
散策ルートとしては以下。
聖ニコラス・アナパフサス修道院
ルート上一番最初にたどり着いた修道院。
小さめだが、中に入ると壁画:最後の審判が見られるそうな。
ルサス修道院
少し低いところに存在するが、開けた場所にあるので散策しているとこの修道院がよく見える。
ヴァルラーム修道院もこの修道院から眺めることができ、相互に見つめ合っている感じ。
現在は女子修道院になっているそうな。
大メテオロン修道院
メテオラで最大の修道院で、一番上にある。
中にある教会の壁一面に絵が描かれていて、当時のキッチンも公開されている。
中に入ったが、写真禁止のマークがところどころにあったので内観の掲載は差し控える。(みんな撮ってたけどね)
ヴァルラーム修道院
大メテオロン修道院からほど近くに建てられている。
修道院での暮らしが分かる博物館があったり、ワイン製造で使われていた大きめの樽があったり。
中の売店では、修道院で作られたというワインも販売していた。15ユーロくらい。
アギア・トリアダ修道院
完全に孤立した岩の上に佇む修道院。
今は階段が整備されているが、その当時は縄ばしごか滑車でしか行けなかったとか。
こんなところに立派な修道院を立てる労力には感嘆しか無い。
聖ステファノス修道院
6つの修道院で一番東側に位置する修道院。
外から見た感じはなんだか可愛らしい。
ビューポイント
メテオラ自体、奇岩群と修道院が織りなす風景の特殊性が有名であり、散策しているといくつかのビューポイントが存在する。
ほぼ360°が岩山に囲まれ、そこにいくつかの修道院が建って見える姿はまさに圧巻であった。
私が行ったときはあまりにも寒く風も強く長居できなかったのが残念。
もう少し暖かければ、このビューポイントでお昼ごはんを食べるのがとても良いと思う。
メテオラ散策コースには飲食店はなく、修道院の近くに少しの移動販売車がある程度なので、食事や飲み物は持参しましょう。
あとがき
メテオラ自体は、当初想像していた通り絶景であったが、やはり中に入るよりも少し遠くから眺めている方が感動は強い。でも、全部歩いて回ったということでなかなかの達成感は感じられた。
散策をした夜にゲストハウスに戻ると、日本人の女性とお会いした。
ありがたいことにワインをごちそうになりつつ会話。このような情報交換やら人生交換ができるのは面白い、かつ、本当にありがたい。
この時期に会う人は長期の旅行者が多いのだが、みんな色々な思いをもって旅行しているのだな…
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