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クラクフ散策 - 思い出残る美しい古都

コシツェの観光を終え、次はポーランドの古都「クラクフ」に向う。

今回は事前にFlixbusを予約した。
ヨーロッパの都市間を結ぶ格安バスで、今や多くの人が利用しているようだ。

料金設定は飛行機の予約と同様で、そのときの予約状況で値段が高くなったり安くなったりする。

今回は、9:05コシツェバスターミナル発、14:00着のバスでクラクフに向かった。


Flixbus乗車

アプリで管理されているバーコードを運転手にスキャンしてもらい乗車。

荷物は預け入れ1点と持ち込み1点は無料なので、ほぼ飛行機と同じようなシステムだ。

特に問題もなく各街で乗降者がありながらバスは進んでいく。

FlixbusにはWi-Fiが備えられているのだが、どうも繋がりが良くなかった。途中からiPhoneもMacbookも全く繋がらなくなった。

サブで持っていたAndroidは途切れつつも繋がったので、途中調べ物をしながら、ネットワークが必要ない作業をして時間を潰す。

バスが進んでしばらくすると、突然バスが停車した。

運転手がなにか言っているが言葉がわからない。

乗っている人の様子を見ると、丁度国境でIDのチェックがあるようだった。

とりあえず日本のパスポートを見せて無事通過。

EU入国のスタンプを結構探しているようだったので、事前にどこにスタンプがあるか把握しておくと親切かもしれない。

それ以外は特に何もなく、ほぼ定刻でクラクフに到着した。

Hostel Deco

宿泊は、Booking.comで旧市街から少し離れたHostel Decoを予約しておいた。

フロントデスクは24時間人がおり、フロント・ベルを鳴らせば扉を解錠してくれる。

このホテル、内装がかなり豪華だった。

宿泊としての機能性がある訳では無いが、もともとの内装をそのまま使用しているようで、少し感動した。

クラクフ観光

クラクフ市街地については、研究室インターン中に色々行ったので、主要どころはすでに抑えているはず。

今回は、ダラダラと散策することにしよう。

何はともあれ旧市街に向う。7年間の月日を超えて、どのような変化があるのだろうか。

散策での気づき(物価高騰がすごい)

とりあえず徒歩で旧市街に向う。

「昔この道通ったな」という気持ちが蘇ってくる。

もともとは、一度行ったところに行くのは無駄なのでは??と否定的だったのだが、このようい感慨にふけりながら、過去との違いを探すという旅の仕方もまた一興というものだろう。

そんなこんなで歩いていると、昔行ったことのあるピエロギ屋さんの前を通った。

そうだ、市場価格を調査しておかなければと思い店頭のメニューを眺めた。

・・・・・・ごっつい値上がりしとる・・・・・・

定かではないが、昔は10PLN程度だったはずだ、多分12PLN。

それが今や30PLN。

2.5倍…

吉野家の牛丼が1,000円くらいになったようなもんだ。

まぁ昨今どこの国でも値上がりの波は来ているのだから、これは受け入れなければならないのだと思いながら、散策を続けることにする。

むしろ昔は物価が安すぎて心配になっていたくらいだから、ポーランドという国のことを考えるとこうやって物価が上がっていくことは良いことなのだろう。賃金も伴って上昇していることを祈るばかりだ。

織物会館と中央広場

クラクフのシンボルマーク的な場所。

多くの観光客、調べ物をしていそうな学生、絵を書いている人、馬車、客引き、全てをこの広場が起点に巻き起こっている。

インターン時代は意味もなく数時間この広場のベンチに座って時間がたつのを待っていたこともある(やることなかったから)。

観光客のハッピーな顔を見ているのもなかなか良いものだ。

ヴァヴェル城

これまたクラクフのシンボルマーク的な場所。

歴代のクラクフ王の居住地ともされていた、小高い丘の上にある城。

ここから見える外の景色も美しい。歴代の王も同じように街を眺めながら、民のことを思い政治をしていたのだろうか。

今日本に一番必要な民のための政治を改めて考えなければならないところだ。

内部に入るのにはいくらかかかるようだが、確か私は昔中に入ったことがあるはずだ。無料で。

たまに無料開放している日があるのかもしれない。

少し高台にあるので、市街地を一望することができる景観地としてもおすすめ。

カジミエシュ地区

ポーランドといえば、第二次世界大戦の際にユダヤ人の迫害がかなりの規模でなされた場所である。

カジミエシュ地区は今も残るユダヤ人街で、多くのシナゴーグが立ち並ぶ。

昔は少し治安が悪かったようだが、今はモダンなカフェも多い地元民にも人気なおしゃれな場所となっている。

街を歩いている際に見つけたある看板に目が止まった。

今まさに起こっている、イスラエス-ハマスの争いで、ハマスに拉致された人たちのポスターであると思う。

歴史的な背景を考えると、イスラエス/パレスチナ問題は大変難しいところがあり、正解もないのだと思っているが、どんな場合でも、過激思想が正解となることは無いと思っている。

このポスターになっている人たちがなぜポスターになっているかというと、この人たちを気にかけている人たちがいて、連絡がつかないであったりの情報を誰かがキャッチしているからこそこのようなポスターになっているのだ。

相手のことがわからなくても、わかろうとする努力はやめてはいけないと思う。

自分と違うからと言って、信じてくれていた人を簡単に裏切るような人にはなりたくないものだ。

おっと、自分の話になってしまった。。

カジミエシュ地区では、ピザトーストであるザビエカンキが名物。

その他市街色々

いくつか写真と場所を掲載しておこう。

夜の織物会館ライトアップ

旧市街の路地

旧市街にある聖マリア教会

名物ピエロギ

アウシュビッツ強制収容所

今回は行ってないのだが、アウシュビッツ強制収容所は全人類が行くべき場所だと私は思っている。

7年前に私は訪れている。(残念ながら写真データが見つからない)

第二次世界大戦中にここで何が起こったのか、生々しいまでの現実がいまでも感じ取ることができる場所だ。

日本人ガイドの方の静かな語り(良い意味です)で、当時の状況のおぞましさをリアルに想像したことを記憶している。

そして当時日本はドイツと同盟関係であったということを忘れてはいけない。

歴史は繰り返すとは言うが、みな歴史から学ばなければならない。

アウシュビッツは、そんな歴史を今の時代にも色濃く残してくれている、まさに負の遺産であるといえると思う。

(おまけ)AGH科学技術大学 - Bistro akademickie

私は大学院時代に2ヶ月間だけここクラクフで過ごした

当時は研究室インターンシップ生として、大学構内にある寮で過ごしたので、久々に歩いて回ってみた。

AGH科学技術大学正面

当時通っていた、材料・セラミック棟

当時暮らしていた寮

丁度昼時だったので、当時毎日通っていた学食的な場所で昼ごはんを食べることにした。

少し旧市街から離れるので万人におすすめできるわけでは無いが、大学生の学食としても使われているため、ローカルの雰囲気を楽しみながら安く食事ができる場所だと思う。

おばちゃんにとってもらって、最後に会計するタイプだが、基本指差しで欲しい物を示せばなんとかなります。

ビストロアカデミア

メニュー一覧、日替わりで変わるはずです

チキンカツと、ジムニャッキ(マッシュポテト)と、バルシチ

おばちゃんに取り分けてもらいます

最後に会計、カード払いOK


あとがき

やはり街の雰囲気等を含めて、クラクフはかなり好みの街である。

古都の雰囲気をそのまま残しながら、近代的なものをきれいに当てはめている、そんな感じである。

昔は物価が安かったことで、旅行先としては最高じゃんと思っていたが、今は物価がそこまで安いとは言えなくなった。もちろん西欧各国に比べたら断然安い。

そんなポーランドの発展も願いながら、やはり私のお気に入りの都市には変わりなかった。

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