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オススメのデザインコンペ 共創編

皆さん、こんにちは。
プロダクトデザイナーの三島です。

今回は、デザインコンペ形式で行われている、5つの日本の共創オープンプラットフォームを紹介します。

オープンプラットフォームとは、主催企業が技術を公開し、企画を募集します。その企画に対して、評価・審査され、採用されると商品開発やビジネスとしてスタートします。

デザインコンペでほぼ同じなのですが、違いは大きく4つあります。
・審査員が主催企業の社員である。
・ビジネスプランも求められる場合がある。
・提案した企画が公開される場合がある。
・通年で、複数の募集がある。

それでは、紹介していきます。

①Wemake

Wemakeは企画を求める企業と、素晴らしいスキルを持つ個人をつなぎ、これまでにない新商品や新規事業を生み出すプラットフォームです。

Wemakeはプロダクトとビジネスプランの提案がセットになっていることが多く、プロダクト寄りのビジネスプランに特化した、共創オープンプラットフォームだと言えます。

主催企業はAGC株式会社、株式会社LIXIL、SUNTORYなど大企業や大手メーカーが多く、製品開発以外でのビジネスプランのみ募集もあります。2ヵ月に1回のぺースで新しい募集を行っています。

100案から200案程度集まり、一次審査で10案に絞られ、チームメンバーを募集し、2か月のブラッシュアップ期間を経て、プレゼンを行い入賞者を決めます。最高賞金は100万から200万、一次審査を通過することで、参加報酬(5万円程度)が貰えます。

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(一部の文章と画像はWemakeのウェブサイトから引用しております。)


②TRINUS

ラテン語で「三位一体」を意味するTRINUS(トリナス)は、日本の技術、デザイナー、エンドユーザーの3つを取り成し、新しい価値を生み出すオープンプラットフォームです。世界が認める日本の技術とデザインを繋ぎ、まったく新しい驚きに溢れた商品をあなたにお届けします。インテリア雑貨、食器、文具、アパレル雑貨など、ジャンルの垣根を越えて、生活を楽しくする小さなイノベーションをたくさん生み出します。

TRINUSはプロダクトや商品開発に特化した、共創オープンプラットフォームです。こちらも主催企業は株式会社リコー、サッポロ、ライオン株式会社、森永製菓株式会社など大企業や大手メーカーが多いです。木工からナノテク、食品材料まで多岐にわたる対象技術になっています。

こちらも一次審査、最終審査の2回に分かれていることが多いですが、最終審査に関しては運営側で行われるので、プレゼンや試作を行うことはありません。賞金総額20-50万円で、複数採用される場合は賞金を配分する形になります。

その後の開発プロジェクトへのご参画することもでき、ロイヤリティとして報酬をもらうことができます。募集頻度は半年に一度に新しい案件を公開しています。

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(一部の文章と画像はTRINUSのウェブサイトから引用しております。)


③watote

watote(ワトテ)は、『みんなの手で、「ニッポンクラフト」の未来を拓こう。』をコンセプトに、日本の職人が誇るニッポンクラフト(素材や技術)とオープンデザインという手法を組み合わせた商品づくりのための新しいプラットフォームで、商品企画をクリエイターから募集、投稿された企画を公開しユーザーの投票やコメントによる評価を踏まえてTRINUSと東急ハンズが審査・検証して企画を実現するという、オープンな商品づくりの取り組みを推進してまいります。

TRINUSは東急ハンズと協業し、もうひとつの共創プラットフォームを運営しており、日本の職人が誇るニッポンクラフト(素材や技術)を活用した商品開発を行い、東急ハンズで販売するという仕組みになります。


④ASOBIZA

ASOBIZA(アソビザ)へようこそ。ここは、新しい「アソビ」体験のアイデアを世界中のクリエイターから集め、実現する共創型プラットフォーム。「パックマン」「太鼓の達人」など、バンダイナムコエンターテインメント所有の10タイトルを活用した「アソビ」企画も投稿できる。

TRINUSはバンダイナムコエンターテインメントと協業し、更にもうひとつの共創プラットフォームを運営しており、新しい「アソビ」体験のアイデアを世界中のクリエイターから集め、実現します。


⑤AWRD

世界中からアイデアを募集するアワードプラットフォーム。
「AWRD(アワード)」は、それぞれの人が持つクリエイティビティやアイデアと、世界中のプロジェクトをつなぐオープンプラットフォームです。コンペティションやチャレンジ、ハッカソン、ピッチイベントなどの多彩なAWRDを通じて、個人が活躍する場を提供します。

コンテスト情報サイト的な役割もありつつ、商品開発を行うための共創プラットフォームとしても運用されています。


こちらでサポートして頂いたものは、日本の伝統工芸・モノづくりのために使わせて頂きます。