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富山デザインコンペティション 2017年 入選案「Thin Hourglass」 最終審査での話

皆さん、こんにちは。
プロダクトデザイナーの三島です。

今回は富山デザインコンペティション2017年の最終審査での話をします。


①募集要項

「富山デザインコンペティション」は、商品化を目的とした全国初の取り組みとして1994年にスタートしました。若手デザイナーの登竜門として広く認知されるほか、これまでに30点以上の商品化実績があります。コンペを通じ、入賞者と企業の「出会いの場」を創出し、入賞作品の商品化を支援しています。

【締切】
2017年08月01日 (火)

【賞】
●とやまデザイン賞(1点) 副賞50万円
●準とやまデザイン賞(1点) 副賞30万円
●黒木靖夫特別賞(1点) 副賞10万円

【テーマ】
道具と生活
室内や外出時を問わず、私たちは数多くの道具に囲まれ生活しています。私たちの生活は日々進化していますが、現代の生活のなかで置き去りにされてきた道具も多くあり、今改めて、道具のあり方を見つめ直したいと考えます。今回の富山デザインコンペティションでは、富山のリソースを活用した「道具と生活」のプロダクトを募集します。

【審査員】
安積 伸(プロダクトデザイナー、法政大学 教授)
川上典李子(デザインジャーナリスト)
鈴木マサル(テキスタイルデザイナー、東京造形大学 教授)

(富山デザインウエーブ開催委員会 ウェブサイトより引用)


②一次審査(プレゼンテーションシート)

【作品シート】
A3用紙 縦1枚(片面)
作品タイトル・一般名称・コンセプト・考察・全体図・寸法

一次審査時のプレゼンテーションシート

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富山デザインコンペティションでは、最終審査に向けて、プレゼンシートを再提出します。今回は一次審査時のプレゼンシートとほぼ一緒で、デザイン画を基に試作を進めました。

③試作

2017年も、富山県内の協力企業に試作をお願いしようと考えたのですが、形状的に難しいとの判断になり、結果また自力で作るしかありませんでした。

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素材としてはアクリルを用いて、レーザーカットで加工していきました。アクリル自体の厚みを1mm・2mm・3mmと変えたり、重ねる枚数も5枚・7枚・9枚とパターンを変えたり、砂時計の形状自体を変えたりと、砂がゆるゆかに流れる実験検証を行いました。

④最終審査 プレゼンテーション

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最終審査は2017年10月に富山県内で行われ、この年はホテルニューオータニ高岡で開催しました。審査員3名と、一次審査通過者12組、約50名の富山県内の関係者や観客等が一堂に集まります。

1次審査通過者プレゼン及び審査員からの質疑応答があり、1作品当たりプレゼンテーション4分、質疑応答2分(12作品)と設定されています。

こちらが自分が実際に使用した、プレゼンスライドになります。

2回目ということもあって、あまり緊張せずプレゼンできたと思いましたが、デザインのブラッシュアップ、試作の完成度が満足できず、プレゼンの準備不足を感じざるを得ませんでした。

⑤最後に

2017年の富山デザインコンペティションも入選で終わりました。今回は卒業や展示会が重なってしまい、このコンペに向けて非常に準備不足だったと感じます。入賞するには、試作やプレゼンに時間を掛けて準備をし、完成度を高めるべきだと改めて感じました。




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