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書きたいことを無限につくる「たとえば」の論理トレーニング

「書きたいことがわかる」の、その次の段階へ

リモートワークで成果を出すことが求められる昨今。以前よりも「書く力」が求められているのを感じます。

だからなのか、以前書いたnote『書きたいことを無限につくる「上下左右」の論理トレーニング』に、今でも時々反響をいただけて嬉しいです。

上下左右に考えると、自分の頭の中を整理されるので、言いたいことや書きたいことが構造化されていき「書きたいことがわかる」「何を言いたいかわかる」というメリットがあります。

ただ、実は、これには"次の段階"がありまして。

「たとえ話」が上手い人は、話がわかりやすくて面白い

何を言いたいかわかるだけでなく「話がわかりやすい」「話が面白い」と感じさせる力を持っている人は皆「"モノのたとえ方"が上手い」という共通点があるんですよね。

ただ、人が「たとえば」を使うケースは2つあります。

パターン1. 具体例を挙げる「たとえば」
パターン2. 別々に見える複数の物事の間に類似関係を見出す「たとえば」

先程紹介したnoteでは「結論には理由があり、さらに理由を支える具体例が必要」と書きました。これは上記の1. の使い方で、赤枠の点線の部分です。

これは、見解を論理的に補強する役割としての「たとえば」です。

「たとえば」が、共通項を浮き彫りにする

一方で、昨日の「データ経営やDX」についてのツイートを見て下さい。

このツイートも「たとえ話」なんですが、上記のパターン2. です。下記の図の赤枠部分ですね。

歴史の長い過去〜現在のエネルギー資源である「石油」と現在〜未来のエネルギー資源である「データ」を抽象化し、そこに類似関係を見出すことで、普遍性、共通項をくくり出すアプローチです。

ここで話している「たとえば」のメッセージは、下記の図のような構造になっています。

一見すると、まったく別の「データ」と「石油」ですが、これらを結びつけて「データは新しい時代の石油だ」という言い方がデータ経営やDXという文脈で語られることが多くなってきています。

ただ、僕はこれまでの現場経験から

「データが石油のような価値を生むって言いたいのはわかるけど、"石油"って言えるほど、すぐに使える状態にはなってないケースが大半だな。。。」

という実感があったので、上記のようなツイートにつながったわけです。そして、同じことを感じていた方が多くいたので、共感して頂けたのだと思います。

ということで、今日は以上です。

皆さんも、自分が言いたいことや書きたいことを整理するだけでなく、それをどうしたらわかりやすく伝えられるか、この「たとえる力」を意識してみてください。

その結果「わかりやすい」「面白い」と言ってもらえると、やる気も倍増しますので。

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