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「生きるための仕事」と休息

子どもたちとたっぷり過ごした二週間

6月に入ってから、noteの記事を更新できていなかった。

何でだろう?自分でもよく分からない。

とにかく、私には十分な休息が必要だった。この間、noteだけではなく、別名義でやっているブログの方も記事の更新をストップしていた。

(XやInstagram投稿は継続していたが)

…あ、分かった。原因はこれだ。

5月末に子どもたちが風邪をひいて、4歳娘は一週間・2歳息子は二週間、学校を休んでいたのだ。

この二人は風邪っぴきとはいえ体力が有り余っている。一日中家の中で過ごせるわけがない。私は毎日、子どもたちをどこに連れて行こうか頭を悩ませた。

(ちなみに私一人だったら、喜んで一日中家でゴロゴロする)

午前中は人気のない公園・プレイグラウンド・おもちゃ屋さんなどを選んで遊ばせ、帰宅後にゆっくり休ませた。

ハワイっぽい公園(ハワイ行ったことない)
桟橋がある公園

その後子どもたちは無事に回復して、6月からまた学校に通い始めた。

安心して気が抜けてしまった。きっとこれが、記事を更新していなかった理由だろう。

濃すぎて、長すぎる二週間だった。一日中子どもたちと過ごすことは大変ではあるけれど、とても充実していて楽しかった。

私たちは「生きるために仕事をしている」

今回のエピソードは、自分のことを深く見つめ直すきっかけになった。

マレーシア移住後、私の本業は主婦になった。オンラインで細々と仕事もしているが、そんなものよりも、私の生活の大部分を占めているのは家事・育児だ。

私が日本で医師を本業として働いていた時は、間違いなく「仕事のために生きていた」。

誤解を恐れずに言えば、臨床医は自分の人生・家族の人生を犠牲にしてでも日本の医療界のために働かなくてはいけないのだ。あまりに過酷な労働環境で、表に出てこずとも若いうちに過労死・過労自殺する人のなんと多いことか。

↓ ちなみに米国では、医師は「最も自殺率が高い職業」である ↓

「仕事のために生きる」というのは、「仕事のために死ぬ」ことと同義である。しかし、私はそれはおかしいと思う。

私たちは、「生きるために仕事をする」のではなかったか。

「生きるため=日々の暮らしのため」に、生活費を稼ぐ手段として仕事がある。ただそれだけだ。

つまりは「生きる」ことが主であり、「仕事をする」ことは従である。「仕事のために生きる」というのは、主従が逆転している。全くおかしい。

だがそれに気付かない人も多いし、私もその一人だった。「仕事していないと死んじゃう」とか「自分は専業主婦とか耐えられない」とか思っていた。

しかしマレーシアに移住したことで、半強制的に仕事メインの生活から離れることになった。仕事人間の自分が主婦業をこなしていけるか、一抹の不安は拭えなかったが、いざやってみるとめちゃくちゃ楽しい。

今日のご飯をどうしようか、子どもとどこに遊びに行こうか、子どもとどんな会話をしようか…

そんな何気ない日々を生きる、ただそれだけのことが、なんと尊いことか。

私はやっと、「生きる」ことを主にした人生を歩み始めたと思う。それはマレーシア移住したことと、子どもたちのおかげである。

「わたし時間」の導入

さて、noteとブログをお休みしていた間に何をしていたか、少し書かせていただきたい。

体調を崩したことをきっかけに、日曜日の夜に「自分のケアのための時間」を設けることにした。題して「わたし時間」。

↓ そのことを忘れて仕事しちゃった ↓

一体何をするのかというと、「その時自分がやりたいことを、気の向くままに」やっている。大体、下記のようなことをしている。

  • ヨガ

  • 読書

  • YouTube

  • テレビゲーム

  • 温かい飲み物を飲む

週にたった2時間でも好きなことをしていい時間が確保されたことで、「今週のわたし時間は何をしよう〜!」とワクワクして日々を過ごせるようになった。皆さんにもオススメしたい。

注意点がいくつかあるが、「ヨガをやらなければならない」などとタスク化はしない方がいい。タスク化すると仕事になってしまうから。

また、私はYouTubeとテレビゲームに夢中になって睡眠時間を削ってしまうことがあったので、睡眠時間は決めておいた方がいい。今は21時就寝を心がけている。いつもは仕事でもっと遅くなるので、私としてはかなり早く寝ている方だ。

こうやって週に一度でも心身のリセットをすること。体調を整える上でとても大切だと感じた。

例えば車でも、走りっぱなしではすぐに壊れてしまうが、こまめにメンテナンスすれば長く乗れるだろう。人間の体も同じだ。

本当は毎日「わたし時間」が設けられたらいいのだが…今のところ余裕がない。それは将来の夢としてとっておくことにしよう。

10年ぶりの再就職を目指す夫

私の夫は、現在日本で一人で暮らしている。

6月上旬に夫の誕生日があったので、「誕生日おめでとー!!!マレーシアでお祝いしてるよ☆」と

子どもたちと美味しいピザ屋さんでランチしたり、ケーキの代わりにオシャレなドーナツを買ったり、夕食はステーキを焼いて食べたりして、その写真を夫に送りつけていた。

え、嫌がらせ?いやいやまさかー。

ピザ屋さんでランチ
オシャレなドーナツ

そんな夫、現在はニートだが、10年ぶりの再就職を目指して就活中だ。

候補は2つあり、一社からは既に内定が出た。正社員、日勤、自宅から通いやすく、本人の資格を活かせて、私から見ても向いていると思う。

だが夫は、そちらの話を蹴って、もう一社の方にしたいらしい。こちらは嘱託社員、夜勤、通勤片道2時間、未経験、でも本人が楽しく働けそう。遠方なので、飼い犬を毎日ペットホテルに預けるんだとか。

どう考えても後者の方が手取りが少ない。さらに通勤片道2時間…とか毎日ペットホテル…とか白目をむいてしまいそうなのだが、夫はやってみたいと。

分かった。好きにすればいい。夫の人生だから。

でもその仕事は生活費を稼ぐ手段というより、もはや夫の趣味になっている気がする(夫は長距離運転が大好き)。やはり夫には頼れない、私がマレーシアで生活費を稼ぐしかなかろう。

しかし私も、海外在住・オンライン限定・稼働時間は平日午前中・夜間のみ…といった制限付きなので、なかなかまとまった収入源を確保できていない。

今は5つの副業を掛け持ちしていて、さらにもう一つ応募したところ。それぞれを育てつつ、数を増やしていかなければならないだろう。

なんだか、また仕事人間に戻ってしまいそうな…いやいや大丈夫。

育児には支障がないように、そこだけは守って頑張ります。


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