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愛犬ホップはもう100歳!? 「老い」をついつい考えてしまう

毎朝、愛犬のホップと散歩に出ています。
ホップは18年前、うちで生まれました。
レトリバーと柴犬の混血で、顔はレトリバー、毛並みは柴犬、身体は大きく、体重は20キロもあります。
犬は人間の5~6倍のスピードで歳を取ると言われています。
つまり18歳のホップは、人間で言えば100歳前後のおじいさんということになるので、さすがに年齢を感じざるを得えません。


今年の春までは、なんとか自力で歩いていたのですが、夏になると衰えが目立ち始め、家の前のちょっとした勾配の上り下りができなくなってしまいました。
それでもホップは散歩に出たい気持ちは満々です。
しょうがないので、私は家の門のところでホップを抱っこして坂道の下まで連れていくと、そこで下ろして散歩を始めます。
帰ってくるとまた抱っこして坂道を登って門のところで下ろすのです。
ホップは20キロもあるので、抱っこは堪えます。
下手をすれば、私のほうがぎっくり腰になりかねません。
そこで毎朝、ホップを抱っこする前に、私は念入りにストレッチをします。
時間をかけて身体のあちこちを伸ばし、ほぐれたかなというところで抱っこするのです。

老齢の20キロのホップを抱えて坂道をよたよたと歩いていると、ふと、自分の年齢についても考え込んでしまいます。
前期高齢者の67歳の私が、人間でいえば100歳前後の老犬を抱っこして歩いているのです。
これではまるで「老老介護」ではないかと、笑うに笑えない現実を突きつけられている思いです。
私の気持ちはいつまでも若いままです。
でも、最近、このホップのことに限らず、現実に引き戻されることによくぶつかります。

たとえば最近、近所の方が亡くなりました。
その方は、私より5歳年上の72歳でした。
70代で天寿を全うすることは決して珍しいことではありません。
しかし、自分がもし同じ年齢で死ぬのであれば、あと5年しかありません。
そう思ったら、もういても立ってもいられなくなりました。

自分がこれまで経験してきたことを、なんとか伝えたい。
追い込まれて苦しみ、それでも諦めずに何とか活路を見つけようともがき続けてきた経験を、同じように悩んでいる人にぜひ知ってほしい。
そうすればきっと希望を見つけられるはず。
限られている時間を、できるかぎり困っている人のために使いたい……ホップを抱っこしながら、そんな決意を固めました。

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