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「財政規律派 VS 積極財政派」ではなく「政府の財政は家計と同じ派 VS 家計とは違う派」

 自民党内に財政に対する考えが違う2つの勢力があり、それをマスコミは「財政規律派」と「積極財政派」と呼んでいるのを見かけます。
 この呼び方だと「財政規律派」は規律をしっかり守る善玉で、「積極財政派」は規律を守らない悪玉、という印象を受けてしまいます。
 しかし実際は、財政規律派が頑なに守ろうとしている規律は無意味に国民を不幸にし、国を衰退させ、その上デフォルトリスクを高めるというとんでもない規律です。なぜこんな規律を守ろうとするのかというと、「国の借金」についてよくわかってなかったり、私利私欲のためだったりと人によって色々だと思います。
 そして積極財政派にも財政規律はあります。「財政規律派の規律」とは違う規律というだけで、財政規律を守る必要がないとは考えていません。「財政規律派の規律」は守るべきではないと考えているだけです。
 どちらにも規律はあり、それに普通に考えれば積極財政派の方が善玉です。マスコミは酷い印象操作をしていると思います。

 なぜそれぞれで規律が違うのかというと、財政規律派は「政府の財政は家計と同じ」という考えが根本にあり、積極財政派は「政府の財政は家計とは違う」というのが根本にあるからだと思います。
 なので彼らを呼ぶときは「政府の財政は家計と同じ派」と「政府の財政は家計とは違う派」と呼ぶのがより正確だと思います。

 多くの人は無意識のうちに「政府の財政は家計と同じ」と考え、それに対して何の疑問も抱いてないと思います。しかしこのような呼び方に接すれば違う考えがあることを知り、自分の常識を疑い、自分の頭で考えるようになる人が増えるのではないかと思います。そうなると、日本には「国の借金」問題など無いことを理解する人が増えていくと思います。

 ちなみに、「財政健全化」とか「財政再建」などの言葉も酷い印象操作だと思います。なぜならこれを目指すことが日本の供給能力を低下させてデフォルトリスクを高めるからです。
 デフォルトリスクを高める理由については以下の第2章~第4章(特に3-1と3-2)に書いています。岸田元総理宛てに書いたものなので少し読みにくいかと思いますが、参考まで。

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