2023年振り返り①

恥の多い生涯を送ってきました。

いつのまにか2023年も終わったというのに、
相変わらず僕は救われていません。

昨年もたくさんの業を背負った一年でした。
今年こそはバンドで売れて
自らを救済したいです。
め~~~~っちゃお金貸して。

というわけで、
カタツムリのようなスピードで
2023年を振り返っていこう。
個人的に、
あの時が転換点だったなと
思う時が3つあった。
今回はそのひとつ目を振り返ろうと思う。

2023年1月

F.WALTは3人体制での活動を余儀なくされた。
理由については諸説あるが、
真相は誰にもわからない。
現在も世界中のジャーナリストが
取材を続けているが、
F.WALTメンバーはかたく
口をつぐんだままだ。

しばらく3人体制でライブを行うわけだが、
これが想像以上にうまくいかなかった。
ベースが不在というのは、
まるで浴槽のないユニットバスのような
ものだった。

F.WALTはアポロンの神託のもと
同期《シビュラ》システムを導入している。
これにより、
ピアノやシンセなどの様々な
楽器を演奏にねじこむことが
可能になっている。
このシステムを利用して
ベースを鳴らすことはもちろん
可能だ。
しかし、それを実現するのは
かなりコストがかかる。
まずベースパートをしっかり練習して
録音しなければならない。
また、ただでさえシビュラは
コントロールするのが難しい。
下手をすれば命の保証もない。
これまでにも多数の
実験体TAIOSIN-EXが
犠牲になっている。
ライブまで時間の猶予もない。
研究室にこもって何度も夜を明かした。
それでも、
突貫工事で仕立てたベースはやはり
生演奏とは比べられないほど
無残なものだった。

我々が踏み込んだのは禁忌の領域だったのだ。
大人一人分の構成成分を揃えれば母を
錬成できると信じたエルリック兄弟のように。

立体起動装置を身に着けて
茨城の外に出ても、
何の成果も得られない日々が続いた。
この時期は本当に辛かった。
ステージに立つことを恐れてさえいた。
ベースパートを練習して録音しているときも
こんなことに意味があるのか?
疑念はぬぐえなかった。
これほどバンドから
逃げ出したいとおもったのは
初めてだった。

ベーシストのいない右側に
少しも慣れることは出来なかった。
我々に必要だったのは、
ベースを忘れる勇気なんかではなく、
ベースそのものだった。

ようやく真理にたどり着いた我々は
その後新たなベーシストを
迎え入れることになる。
それについてはOIOI書いていく。

今はおかげさまで楽しく
バンドをできているが、
こんな時期もあったことを
ここに記しておきたい。

次回は第2の転換点について
振り返っていきます。
また読んでくれよな。

ばいびっ!





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