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おくりびとが見た凄惨な遺体

今回の記事は実際におくりびととして5年働いた私の実体験に基づく記事です。脚色は一切無し。亡くなられた方を特定するような描写はありませんが、人を選ぶ内容ですので有料記事とさせていただきます。
この記事は、
おくりびとに興味がある、なりたい方
・遺体について知りたい方
・業界の裏話が好きな方

にご購読をオススメいたします。全文は5000文字程。おくりびとになりたい方は読んで損はありませんので、ぜひ。


こんにちは、Taimann Catです🐈‍⬛ 💕
みなさんはおくりびとってご存知ですか?
本木雅弘さんの映画で一躍名が知れた職業かと思いますが、具体的な仕事内容はと言えば。

・故人(ご遺体)の目と鼻に綿詰め
・故人の洗体、シャンプーや顔そり等
・白装束や洋服への着せ替え
・化粧(男性もやります)
・ご納棺

まで担当させていただきます。これらを基本的に1時間前後で終わらせて、一日平均4件ほど回ります。故人が葬儀会館で安置されてることもありますし、遺族様のお家にいらっしゃることも。おくりびとはその場所まで専用車で行き、身支度を整えさせていただきます。
故人に触れる時はゴム手袋をしますが、やむを得ず素手で触れる場合もあります。納棺後に口元が違う、と言われ素手で遺体の口内に触れることもしばしば。

医療関係者や警察関係でなければ中々目にする事の無い遺体。「事故とかで凄い人もいるんでしょ?」と聞かれることも多いです。大体7割程度はフツーの見た目で、ただ眠っているだけに見える場合が多いです。が、残り3割は変色があったり、そもそもお顔が崩れていたりという感じでしたね。

今回はその中でも私が忘れられない凄惨な遺体をお話したいと思います。誇張表現は一切ございません。人間は亡くなったらこうなるんだな、とか、死後の適切な処置について知っていただけたら嬉しいです。

まず1人目は、顔が半分亡くなった男子大学生の遺体について。葬儀担当者からの申し送りで事前に「顔が半分ありません」という情報がありました。ここまでくると我々おくりびとの仕事ではなくエンバーマーの領域だと思うのですが。ご家族の実家に安置されており、ご自宅まで向かいました。

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