私たちの今とこれから
先日、【tailor P-cafeって何ですか?】を書きました。
私たちはNPO団体ですので、会員の皆さまにご協力頂きながら活動しています。
もうすぐ総会があり、私たちの未来と行く先についてお話することになっていて、最近そのことをずっと考えています。
1.コロナの時代
私たちをとりまく環境は、本当にここ数年でガラッと変わりました。
その大きなきっかけが新型コロナウイルスだったことは間違いありません。
with コロナのその前から、私たちNPO活動の理念は、
当たり前から零れ落ちた人々のことや、違いって何か考えよう、皆が皆らしく暮らせる社会を考えようと発信していくことでした。
「こうあらねばならない」という思いが強すぎて心身を壊してしまったり、周りを断罪してしまう人たちに「本当にそうだろうか?」と問いかけていく機会をイベントに託していました。
コロナ禍に入り「当たり前だったことが当たり前でなくなる」という転機が訪れたことは、辛く悲しい事もたくさん伴いますが、意識が大きく変わり新しい時代になるタイミングにもなるのかもしれない、とも思いました。
それは「当たり前」でなく「ふつう」でもない私たちには、少しだけ希望でもあったのです。
2.AIと人
ところが、今、経済が落ち込み、
コロナ禍の前よりもっと、余裕のない世界になりつつあります。
余裕がなければ、人を思いやることが出来ないのは辺り前です。
私自身が今の暮らしを続けるだけで精いっぱいなのに、どうして他者の苦しみを想うことができるんでしょう。そりゃそうですよね。
一方で、技術は更に発展しました。
ちょっと前の「人を使うのにはお金がかかるから、ロボットに頼んだほうが安い」という世の中、これ本当は怖い言葉だと思いますが、割と聞きましたよね。
しかしロボットの使い方が分かってくると、「いやわざわざプログラムして設計するより、意外と人に頼んだ方が楽なんだよ」という所も見つかりました。
そこにAIが出てきました。
SNSで、AIが仕事を奪い「普通の人」のハードルが上がってしまうんじゃないか、という心配を耳にしたことがあります。
たしかに、今度は「AIが出来る事をわざわざ人に頼まないよ」という声も出てくるのでしょう。
既に「AIにより無くなる仕事、無くならない仕事」なんて特集を目にしますものね。これを見ると「AI以上の能力をもつ人にならないといけない」という事を言われているような気持ちになります。
これじゃあ人類全員が有能な人じゃないといけないなぁ…
・・・と考えましたか?
「人類全員が優秀で、AIより有意義でなければ」
それは違います。いえ、違うと思わないといけないんです。
今まで通りの「出来る/出来ない」という二極を基準にしていたら、もっともっと前の時代に戻り、「ふつう」から零れ落ちる人が増えるか、今までと変わるだけでしょう。
自然とその二極で考えていることを、やばいと気づく時です。
3.複雑さを保つ世界へ
「普通の人なんかいない」というのをシステムに組み込み、
皆違うのが辺り前の世の中にしないといけません。
ここで多様性という言葉が活きてきます。
きっと複雑になっていくでしょう。大変だと思います。
統一してくれ!って思う場面、いっぱい出てくるでしょう。
でもそれが次の世界、
どうやって複雑さを保つか、というのがこれからの課題になると思います。
そこにAIも活かせると、良いですよね。
ゆとりや余裕のない今、難しいことではありますが、
「個を見ていこう、複雑でもがんばろう」と発信していくことが当団体、そしてtailor P-cafeの大切な活動です。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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