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織る と 編む

出店先で当店の商品をご覧になると、「これ編んでるのね」とおっしゃられられる事があります。
織る、と、編む。
似ているようで違います。

「織る」というのは、縦に糸を渡したところに、
横の糸を互い違いに交差させながら渡し、生地を作ります。
「編む」というのは、1本の糸をループにして絡ませながら生地を作っていきます。

織るのは平坦で丈夫な生地ができる特徴があります。
縦糸と横糸は別の糸なので、どこか1本切れてもスルスルっと全体が解けてしまうということはありません。
編むのは1本の糸なので、一部が切れてしまうとスルスル全体がほどけてしまいます。
そのかわり、編んだものは伸縮性があります。
手近な編まれたものにセーターがありますが、伸びますよね。
セーターはウールという素材の糸を使っていることが多いですが、ウール自体は伸びる性質はありません。あの伸びは編むことでうまれています。

「ニット」て「伸びる」みたいな意味で使っている時ありません?
ニット(knit)の意味は「編む」なんです。
私もうっかり伸びる意味で言っちゃう時があります。
(じゃあ伸びるって英語なんだっけと思いました?stretchです!)

とはいえ、現代は技術も進んでいます。

伸びる糸を使って伸縮するものを織ったり、編みで堅牢なドレスを作ったりされています。
なので一概には言えないのですが、基本的なところは上記のようになります。

それに人類にはもう一つ「結ぶ」という技術があるんですよ。

手作業だけでも織る・編む・結ぶを組み合わせたらそれはもう多様なものが作れちゃいますね。人類ってすごい!

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