ぽつぽつ語り
先日Instagramに投稿したテキストをまとめてご紹介します。
ピンク、といっても何色あるのだろう?糸の色は1本ずつ単色だったとしても、隣り合うと滲み混ざって見える。複雑さは更に増して、宇宙のような広がりを見せる。(プードルファーとコンビしたストール。)
ある時「せめて柄の向きは揃えて作りましょう」とお客様からアドバイス。柄?縦と横に走る糸の重なりの中から、どの色を選んで柄だと見ている?皆違うものを見ている。皆それぞれのまなざし。揃うことも揃わないことも美しい。その選択に優劣も正解もない。
手織物は一般的に素朴なものが多い。手織るという行為が古いものだし、手紬とか手染めとか自然と遊びながら作るイメージ?さをり織りはもっと現代的だ。もっと色々なものが混ざってぐちゃぐちゃしている感じ。より人間に、より感情に、より"ありのまま"に近い。混沌どんとこい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?