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漢方薬の話_ダイエット薬間違っていませんか?

最近、話題の『防風通聖散』
風邪を拗らせて、深い部分に邪気が入り、臓腑が熱を持っている時に使う漢方薬です
それがどうしてダイエットに使われるのか?
「下腹部に熱感があって、便通が硬くて中々出ない方」が便通を良くするために短期間使うのであれば、ありなのではないかと思います
いわゆる、下剤に近いのです
1週間くらい使用して症状の改善がみられない場合は使用を中止してください
健康な方がダイエットのため、サプリメント感覚で飲む薬ではないのです
似たような薬に『大柴胡湯』という漢方薬があります
胸の下の詰まり間を取ったり、体の巡りが滞るのを改善します
・余分な水分の老廃物を除去する
・胸の下のあたりの硬さをとり、全
 身の緊張をとる
・体の血や潤いの消耗を防ぐ
・腸の熱を排便から外に出す
これもまた、下剤に近いのです
これらの薬は内臓が熱を持っている時に使う漢方薬です
強い薬なので効果は大きいのかもしれません
しかし、長期間にわたって使えば、
体に負担がくることをお忘れなく

次に
「水太りで膝などの関節が痛い方
 むくみ、多汗症、肥満症の方」
に、『防已黄耆湯』ぼういおうぎとう
という漢方薬があります
防已黄耆湯は
・体に溜まった余分な水分をおしっ
 こにして出す
・全身の水の流れを整える、むくみ
 を取る
・お腹を温めて消化を良くして、代
 謝を上げるためのエネルギーを作
 り出す
つまり、むくみのある方、全般に使えるわけではなく、お腹の調子が悪く、あまり食欲がないのに甘いのものは好きで、中々痩せないタイプ
の方に良い漢方薬です

逆に同じダイエットでも、
イライラして、過食がひどいタイプの方は『黄連解毒湯』という漢方薬の方が良いですが、この漢方薬も長期間は使えません



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