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北海道キャンプツーリング4日目

いよいよ北海道のキャンプツーリングも折り返しの4日目となりました。この日はいよいよ宗谷岬と稚内方面へ向かい、日本の最北をぐるっと回ります。この日走った道全てが素晴らしく、ライダーとしては最高の1日となりました。

準備から出発

この日もこれまでと同じく6時ぐらいに起床。前日とは違いぐっすり寝られて最高でした。木陰なのが効いていたのか、温度がちょうどよかったのか、温泉に入ったのがよかったのか...。

隣のテントのライダーは、国道沿いなせいかエンジン音が気になりあまり寝られなかったという話でした。もう少し話をしていると、その方は十勝の方から来たらしく、そちらはあまり天気がよくなかったという話を聞いたので、道北へ向かったのは正解だったのかもしれません。

のんびりと準備や撤収をしたため、9時過ぎに出発しました。本当は道中にある音威子府村の道の駅でそばを食べようと思っていたのですが、レストランは11時開店という話なので泣く泣く断念。

とにかくひたすら北上

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国道40号から275号を北上して峠を越えていったのですが、どんどん天気が悪くなり寒くもなってきました。途中、浜頓別にある小頓別のパーキングで上着を1枚追加しました。こんなこともあろうかと、ウルトラライトダウンを引っ張り出してきて正解でした。薄いのでウェアの下に着ても気になりません。

そこからオホーツク海に出るには大小いくつかルート(道道12号を通って枝幸の方へ出たり)があったのですが、ざっくりと検討した結果、素直に国道275号を浜頓別の方面へ北上することにしました。

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途中道の駅 ピンネシリで休憩。美深や中頓別もそうですが、こういう特徴的な地名が出てくると北海道走ってるなという感じがすごいします。この道の駅はオートキャンプ場も併設されていました。中頓別は砂金が有名らしく、それ絡みの商品が色々置いてありました。その中でも羊羹をお土産用に購入。同時に、道の駅で焼いたという発酵バターのクロワッサンで軽めに朝食を取りました。

少し休憩しリフレッシュもしたところで、そのまま国道275号を浜頓別へ向かい、オホーツク海側へ出ることができました。

エサヌカ線との出会い

浜頓別からは国道278号を更に北上しますが、その脇道にエサヌカ線という道路(農道?)があるとツーリングマップルに書いてあったので、寄り道しました。入り口が若干わかりにくく、少しだけ通り過ぎてしまいましたがUターンして入ってみると...。

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左右牧草地が広がっていました。道路はほぼ直線で景色は最高でした。今回のツーリングで間違いなく上位に入る道路です。道中何台か車やバイクとすれ違いましたが、みんな脇に車を止めて写真を撮ったりしていました。国道沿いの道のため、ほぼ観光客なのかなという気もしました。

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この地平線に伸びる直線最高ではないでしょうか。さらに、これまで天気が微妙だったのが、エサヌカ線に入った途端よくなったのも運がよかったです。頑張って寒い峠を越えた甲斐がありました。そのまま道をドンドン北上し、別れを惜しみつつ再び国道238号へ合流しました。

とにかくとにかく北上

あとは宗谷岬に向けて北上するだけです。天気は相変わらずよかったのですが、国道238号に入った途端風も強くなり、予想以上に寒くなってきました。

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途中、道の駅 さるふつ公園で海鮮の串を食べて少しだけ休憩。ここにもオートキャンプ場がある関係か、道の駅の事務所内コインランドリーがあるというので借りようかと思ったのですが、1台しかなく乾燥も60分かかるという話のため断念。完全に海沿いになってきたため大分寒く、寒すぎてホットの缶コーヒーを買って懐に入れておきました。7月なのに...と思いましたが大分北まで来ていたのでした。

そこからは残り30kmほど、スパートをかけてひたすら北へ向かって走り続けました。

宗谷岬到着

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そして12時前、目標の宗谷岬に到着しました。流石に人も車もバイクもそれなりに止まっていました。地元のライダーが多めでした。浮かれて写真を撮ってもらったり、お願いされて写真を撮ったりしました。せっかくなのでお土産を少し買った後出発しました。

稚内方面へ

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宗谷岬から少しだけ来た道を戻ったところに、日本で最北端のスタンドがあります。日曜日ということでやっているかわかりませんでしたが、行ってみるとやっていたため、給油して証明書をゲットしました。

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その後は、白い道(シェルロード)という道があるそうで通ってみようとしたものの、標識もあったりなかったりで場所がよくわからず。うろうろしているうちに道道889号を大分南下してきてしまったので、そのまま道道1077号を経由して稚内方面へ進みました。

この道も丘の上を走ったり森の中を走ったりと自然を満喫できる道でした。もちろん交通量は少なめ。そもそも、都道府県道が1000超えるのが驚きです。

その後は238号へ再度合流し、稚内市内へ向かいました。

道の駅 わっかない

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稚内市内に入ってまもなく、最北端の道の駅である道の駅 わっかないへ到着。気温も上がって天気もよくなってきました。よく見ると、JRの稚内駅の中(多分正確には駅ビル)に道の駅があります。お土産屋もあれば飲食店もあり、セコマもあり、なんと映画館もありました。

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流石にほぼ何も食べていなかったため腹ごしらえ。本当はホタテを使ったピラフにしようと思ったのですが、ちょうど売り切れてしまったため宗谷黒牛を使ったハヤシライスにしました。

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食後は塩ソフトを味わいながらお土産を探索。ここでも色々買いました。そろそろお土産がカバンのキャパシティを圧迫してくる頃に。サイドバッグを買って増やしてはいましたが...。

満腹になって食欲がされた頃には14時半になっていました。そろそろこの日どこまで向かうかを考えつつ、ノシャップ岬へ向かいました。

岬と水族館と科学館

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ノシャップ岬に着いたころには天気もかなり良くなりました。宗谷岬でこれぐらいの晴天が見たかった。岬自体は大きくありませんが、灯台はでかかったです。ここの景色は夕暮れが最高という話ですが、時間的にはまだ早ため、近くにある水族館科学館へ遊びにいきました。

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最初は水族館を見学。時間的にちょうどアザラシのショーが終わった時間のようで少し残念。最近よくある色んな展示があるデカ目の水族館ではありませんが、大きい水槽に色んな魚がいたり、北の方の海の生き物の展示がメインだったりと、古き良き水族館という感じで休憩には丁度よかったです。

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ショーは見そびれましたが、練習をしている様子は見られました。その他にも、びっくりするぐらいアザラシがたくさんいました。大人が16頭で子供が3頭ぐらいでしたでしょうか。みんな気持ちよさそうに泳いでいました。

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そして隣の科学館へ。ちなみに水族館と動物観は同じ料金で見られます。こちらも大きくはありませんが、主に南極観測隊関係の展示が多く、読み応えがありました。あまりじっくり読んでいると時間を無限に吸い取られてしまうため全てを見切れませんでしたが、実際の衣装だったりこれまでの観測隊の船だったり、タロジロにまつわる話があったりしていました。コロナの関係で一部縮小していたり中止の展示がいくつかあったため、落ち着いたらまた改めて行ってみたいなと思いました。

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見学の後、岬を少しうろうろしてここからは南下です。道道254号と106号をどんどん南下していきます。

最高の道を経てキャンプ場へ

道道106号はサロベツ原野の中を流していく道でしたが、周りは自然の風景だけで、あるのは道だけで電柱すらもないという本当に最高の道でした。感動しながらずーっと走っていたため写真も何も残っていないのが残念。南下していたので、右を見れば海、左を見れば森や沼。そんな中を走り抜けていくのは本当に貴重で最高な体験でした。今回の旅のナンバーワンです。どうして何も残していなかったのか...。止める暇もなかったので仕方ないということで諦めています。

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最高の道が終わると天塩町に到着したので、そのまま鏡沼海浜公園のキャンプ場に入りました。海沿いかつ、名前の通り鏡沼の水辺にあるキャンプ場です。翌日が普通の平日なせいか、キャンパーも多すぎず快適でした。いつも通りテントを立てた後は休憩して買い出しです。

買い出しは当然の様にスーパーとセコマで。近くに美味しいお菓子屋があるという話だったので寄ってみたのですが、日曜日だったせいか閉店で残念。

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買い出しから戻ってみると、夕日が沈む度に空のオレンジ色が強くなり、その度にくっきりと見えてくる利尻島が最高でした。やはり北海道、景色はどこ行っても最高。

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夕飯はジンギスカンのたれにつけ込まれた豚肉と野菜とご飯とお酒のセット。それに加えてちょっとお高めのステーキ肉を焼きました。正直食べすぎ感はスゴかったですが...。

この日も大分満腹になってきたため、すぐテントの中でスケジューリングを考えました。実はキャンプ場の近くに温泉があったのですが、時間的に微妙だったため、翌日の道中のどこかで入ることにしました。あとは南下するだけなのですが、どこで一泊するかが悩みどころ。方面的に札幌が丁度いいのですが、翌日の宿泊が道内最後のため、このままキャンプ泊を貫くべきか悩んでしまいました。

そうこうしているうちに1日が終わっていきました。この日もあまり寝付けず...。続く。

旅先でのお土産代とか食事代に使います。