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人の心は簡単につぶれる

先日、ある仕事のための打ち合わせに行きました。

しかし初めてお会いしたリーダー格の方の口から出てくる言葉に絶句。「うちは〇〇会社に比べると、こーーーんな底辺にいますから」「ほとんど誰も知らない仕事だし、ぶっちゃけやっても誰も見ないと思うんですよぉ」

私はこの仕事が楽しみでワクワクしていたのに、その気持ちを一瞬で打ち砕く言葉ばかりでした。

なんとか気持ちを奮い立たせようと「多くの人に見てもらえるよう頑張ります」というと、さらに「いやあ、目立たないんでわざわざ見ませんよぉ」。

この人はいったいなぜこんなことを言うのだろう。

あまりのことに唖然とし、ボウっと立ちすくんでいたら「って感じなんですが、大丈夫ですかねえ?」とヘラヘラ笑っています。「あ、はい」とその場から立ち去りましたが、一緒にいた私のスタッフも怒り心頭。「許せない」と。私は怒りよりも悲しみが一気に押し寄せてきて、自分を全否定された気持ちになりました。

これから一緒に仕事をしていく人になぜ否定的なことばかり言うのだろう。建設的な提案や言葉がなぜ出てこないんだろう。たぶんその人は悪意もなく素直に自分の思っていることを言っただけなのだろう。だけど、それがその人の本心だとしたら、その人は自分の会社にも自分の仕事にも誇りを持たず、だからこそ周りの人へのリスペクトもなく、また向上心もなく、ダメなことを人や環境のせいにして生きているのだろう。

私をそこに引きずり込まないで欲しい。私はそんな残念な生き方をしたくない。

だけど言葉の持つ力って大きくて怖いことを改めて感じました。一瞬で、グラグラしている私の自信とやる気を根こそぎ奪っていったから。

ずっと怒っているスタッフとお茶を飲み、「私ももっと認められるように頑張るね」と時には笑いながらこれからのことを話しました。そうして家に戻り、夫に今日の出来事をおもしろおかしく話そうと思っていたのですが、口を開いた途端に涙があふれてしまいました。

そこではじめて私は深く深く傷ついていることを自覚しました。夫からも「大丈夫。僕も応援しているから。」と言ってもらえて、スタッフからも「ますます燃えてきた。頑張りましょう!」と言われ、私の周りには私の作品を好きでいてくれて、やることを信じてくれて、そうして足りないところを補ってくれて、応援してくれる人がたくさんいるんですよね。

でも溢れる気持ちに蓋をできなくて、SNSに投稿したところ、そこでもたくさんの応援コメントをいただきました。私の作品を「宝物です」と言ってくれる人がいる。大好きでパワーをもらっていると言ってくれる人がいる。

私は自分の力だけでここまで頑張ってきたわけじゃないんだ。つらい時はこうやって寄り添って励ましの言葉をかけてくれる人たちがいて、楽しい時には自分のことのように喜んでくれる人がいて、そんな人たちが私の背中をよいしょよいしょと押してくれているんだなあと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ありがとうございます。これからもたくさん弱音をはいてしまうと思うけれど、そんな時にはまた甘えさせてください。一人で生きているわけではなく、一人では生きられないことを本当に痛感しています。これからも私の色を探しながらたくさんの作品を作って生きていきますので、よろしくお願いします。



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