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変革を起こすリーダーのマインド

2024年以降のDisrupterの特徴

これまでに世の中ではDisrupterと言ってUberやAirbnbなどの既存の事業を破壊するような企業が出て来ました。2024年の転換点としては、大手パブリッククラウド各社から生成AI関連のサービスが本格的に提供され始めたことではないでしょうか。これによってAIを容易に活用できる環境となり、今後生成AIを中心としたAIを使いこなすDisrupterがさらに多くでてくることが予想されます。このような新興企業に対して、AIを活用できない既存企業は窮地に立たされる可能性があります。

リーダーのマインド

このような状況において、リーダーとしてどう行動していけばいいのでしょうか。これはパーパス経営に通ずるところがあると思いますが、何のために企業が存在しているのかを考えることだと思います。

テスラを例に挙げて考えてみます。テスラは自社の存在意義を持続可能な社会への変革を加速させるものと定義しています。電気自動車が世界で普及するならテスラが潰れても構わないということで、特許として技術を公開し、世の中を良くするために使うのであれば特許料は不要としています。これによって中国などで電気自動車の普及が進んだのは確かでしょう。
現在では電気自動車のデメリットも注目され始め、水素エンジンも注目されていますが、テスラがいなければそのような議論が起こるのも数年先だったのではないでしょうか。

もう一つ、少し前のソフトバンクの例を考えてみます。ソフトバンクは日本に安価なブロードバンドインターネットを普及させるため、Yahoo! BBで価格破壊を起こしました。これは将来を見据えて日本にブロードバンドインターネットの普及が必要不可欠であると考えた孫正義が、ソフトバンクが当て馬になってもいいと、ソフトバンクが潰れてNTTが勝つことになったとしても日本にブロードバンドインターネットが普及すれば事は成せたことになると、そういう思いで仕掛けたということです。

もし自社が注力している領域に、自社が潰れても事を成すという気概の新興企業が参入してきて戦えるでしょうか。AIは競争力の重要なファクターとなりますが、あくまでも手段です。成し遂げたいことに対して、AIは強力な武器となってくると思います。