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USMLE step 1 合格者の私が直前1週間の勉強でCBTの irt 600を超えた超コスパ・タイパ勉強法 - 最短・最速で有名病院マッチングに必要な点数を確保して合格するために必要なこと


はじめに

2024年9月 USMLE step 1 を受験し無事合格した後、1ヵ月以上後にあったCBTを1週間の勉強で受けてきた結果 irt が600を超えました。やる気が全く出ずコスパ重視の超短期間での対策だったので、CBT前後にUSMLEを受験した人の中では低い方だと思いますが、600はマッチングでの目標ラインの1つコスパよくスコアを取る方法に興味がある方もいらっしゃると思いますので、その体験談や勉強法について記事にしようと思います。

CBTの成績

特に私の場合、4年生になる頃までは最低限しか医学の勉強はしておらず、医学部4年(M4)半年間の勉強期間で、長期インターン(2か月間はフルタイムでの労働)をしながら片手間の対策で、CBTより1ヵ月以上前のタイミングで合格したため、以下のような方の役に立つと思い記事を書いています。

・医学部1~3年の低学年であるがUSMLEに興味がある
・マッチングのためにCBTである程度いい点を取っておきたい
・普段はあまり勉強していない
・CBTより前に最速・最短でUSMLE step 1 に合格したい
・CBTまで時間がなく最速で勉強を終わらせたい
・CBTの前後USMLEの受験を考えている
・USMLEが本命でCBTは適当に切り抜けたい

プロフィール

参考になるプロフィールのみ書いておきます。

プロフィール全般
京大理学部物理系→医学部編入です。

USMLEの勉強を始める前の医学の知識

医学部の勉強にあまり興味がなく勉強に当てられる時間もないため、普段の勉強は再試験にかからないギリギリをせめて本当の最低限しか勉強はしておらず、学内試験の成績は irt 600越えぐらいのパーセンタイルからは程遠い成績でした。

また、Q assist や Medu4のような動画教材はCBT対策の1週間以外で使ったことがありません。


勉強スケジュールの概要

夏休みは長期インターンとUSMLEの勉強のみをしており、夏休みが終わった後皆さんがCBTに向けて勉強に取り組まれているであろうCBT前の期間のほとんどは、旅行に行くかUSMLE step 2 や OET の勉強だけしていました。 


9月末にQBをはじめて確認したときの演習状況

CBTのある前の月に2日だけ暇な日を確保してそれぞれ6時間ほど勉強して残りの必要時間を見積もって直前期に勉強することにしました。

結局、CBT直前の6日は丸一日10時間以上CBTの勉強以外を封印してCBTの勉強に取り組み合計70時間ほど勉強時間を無理やり確保し、結果としてはまずまずの勉強量が確保できたと思います。


受験直前の演習状況

USMLE合格者から見たCBTの難易度とUSMLEとの違い

難易度の比較

英語であることを抜いたとしても、圧倒的にUSMLEの方が難しいうえ、必要な勉強時間も多いです。私はCBTは正直余裕過ぎると思ったので1週間だけしか勉強しませんでした。

USMLEの方が難しい理由としては、

・USMLEで病態生理や病理のより深い理解を問われる
・問われる知識については細かいところまで場広くカバーする必要がある
・問題文が長く試験時間がタイト
・USMLEではCBTの様に単発の知識を問われることは少なく多くは臨床診断の形をしている

であることが挙げられます。

USMLEに合格してなくともある程度勉強が進んでいる方であればCBTは簡単に合格し、適切な対策を真面目に行えば高得点が見込めると思います。また、学習もかなり速い速度で進んでいくと思います。

CBTの特徴とUSMLE合格者が苦戦する領域や問題形式

USMLEの勉強ができればCBTは余裕といいましたが、さすがにノー勉だと irt 500を下回ることもありうると思いました。その理由としては、USMLE step 1であまり問われないがCBTでは問われる領域や問題形式があり、私自身もこのような領域の勉強に苦戦し、当日の失点源になりました。

USMLEであまり問われないがCBTでは問われる領域としては

・公衆衛生(日本の法律関係、当たり前)
・小児科・産婦人科
・診療の基本(F領域)
・4連問や日本独特の謎知識問題

が挙げられます。自分の場合、特に公衆衛生、産科、診療の基本(F領域)がひどかったです。

このような領域や問題形式については油断せずに十分に対策する必要があると思います。また、私のような普段まじめに勉強していないがUSMLEの勉強だけしたタイプは日本語でわからない医学用語や概念があるのでその都度確認しておく必要があると思います。

使った教材と使い方

QB CBT

多くの人が使っている教材です。私は4連問以外は丸々2週解いて、2週目で間違えた問題のやり直しや何度も間違う問題セットの繰り返しを行いました。
USMLEの勉強が終わっていると知識面で余裕があり問題を解く力や速さも十分身についているので、大体6時間で1200問程度は演習が終わるといった感じです。

また、ただ演習するだけでなく、なぜその解答になるのかのロジックも考えたうえで解説を読み、知識の不足を感じた場合など必要に応じてスクショをパワポに残して後で復習できるようにしました。

モントレCBT

公衆衛生、小児科・産婦人科すべてと症候学(主に4連問)をランダムで3割程度だけ前日あたりでまわしました。

Medu4

私は聴覚での情報がほとんど頭に残らず話も集中して聞けないタイプで動画講義を視聴する時間は無駄だと思っているので、動画講義は使っていませんでしたが、公衆衛生、小児科・産婦人科については速くレビューできる教材が欲しかったので購入し、ある方法をつかってpdfの空欄がすべて埋められた状態にしてそれを読みました。その方法については以下の記事に書いています。


病見え・レビューブック

効率よくレビューできる教材として普段の学内試験から使っており、QBを解きながら出題個所についてはチェックするようにしました。USMLEでのFirst Aidの使い方と同じです。

First Aid

USMLEの参考書です。他の教材よりも情報がまとまっていることも多いので直前の復習に使いました。

具体的なスケジュールと模試の結果

ここからは具体的なスケジュールと模試の結果について書いていきます。かなり効率よく最速・最短で勉強ができたと思います。

試験6日前まで

QBを6時間で平均1200問程度解く日を2日設けました。このときに、間違えた問題や気になったことについてはスクショをし、あとで見直せるようにしました。

試験6日前~5日前

前の2日間で演習していない公衆衛生、小児科・産婦人科の演習を始めますが、かなり厳しいとわかったので1日かけて当該分野のmedu4のpdfの通読を行った後 QB の演習を行いました。ここで、4連問以外の演習は全て終わりました。

試験4日前~2日前

4連問以外全てのQBの問題の2週目、間違い直し、複数回間違えた問題セットの周回を行いました。また、4連問を少しだけ解いて問題形式を把握するようにしました。加えて、スクショや参考書での座学も行うようにしました。

試験前日

あきらかに試験勉強が終わっておらず、模試もまだ受けていなかったため朝早くに起きて24時過ぎまで勉強する過酷な一日でした。

8:00すぎ~10:00 前
メディックメディア模試を受けました。模試は点数を測るよりとりあえず模試の内容を学習したかったので6 block 1時間ちょっとで休憩なしで解きました。

10:00~12:00 前
模試の復習を行いました

12:00~18:30
4連問の残りやモントレでの演習を行いました

18:30 ~ 19:30
移動時間、休憩、英語勉強会

19:30~24:00すぎ
参考書、pdf、スクショの事前に決めておいた復習個所をすべて復習し、模試をもう一度解きなおしました。

CBT模試の結果

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