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努力する方向を間違えたら勿体ない

森川ジョージ原作のボクシング漫画「はじめの一歩」でボクシングジムの会長が発した名言

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆すべからず努力をしておる」

というのがあります。 裏を返せば努力をしないと成功は無いという事なのでしょう。

努力無くして成功なし。

確かにその通りですが、この名言には少しひっかかるポイントがあります。それは「努力した者が全て報われるとは限らん」という部分。 努力をしても、報われる人と報われない人がいるという現実。その差はどうして出来るのでしょうか?

何を成功というのかは人それぞれですが、その成功に対して適切な努力をしているか否かというのが大きいのではないかと考えられます。

例えば、温泉を掘り当てようと穴を掘る場面を思い浮かべて下さい。Aさんはスコップで一生懸命掘る努力をしている。一方でBさんは穴を掘る為の重機を入手すべく努力をしている。といった状況で一体どちらの方が早く温泉を掘り当てられるでしょう?

数メートルくらいの穴であれば、もしかしたら初動の早いスコップで掘っているAさんの方が早く温泉に巡り合えるかもしれません。しかし、温泉という特性から少なくとも千メートルくらいの縦穴を掘らなければならず、当然の事ながら人の手でどうにかなる代物じゃない事は明白。

重機を探し始めると、すぐに穴を掘る事はできないが長い目で見るとスタートの早さよりも切削の早さと持久力がモノをいう訳なので、スコップで掘る努力は儚いものとなるでしょう。もちろん何百年もかければ温泉に到達するかもしれませんが、それまで体力や気力が持ちますか?そもそも寿命でさえ危ういかも。

成功する為のコツは、ゴールまでのルート設定、(※1)マイルストーン設定、そして次のマイルストーンへ到達するために必要な努力の洗い出しだと思われます。

(※1)マイルストーンは、鉄道や道路等の起点よりの距離をマイルで表した距離標識。ここでは物事の進捗を管理するために途中で設ける節目を指します。

一生懸命努力している時、人はやっている感が出てしまい成功に向かって一直線に向かっているといった錯覚を抱きます。手を動かしていたら物事が確実に進んでいると勘違いしてしまうのです。しかし、努力する方向を間違えれば目標達成まで非常に時間がかかるどころか、一生目標を達成できないという事態にさえなるので注意して下さい。

無駄な努力だけは体も心も疲弊し、何も結果を残せないため私はオススメしません。

どうすれば目標を達成できるのか、その方法を複数考えてみて、一番効率の良いものを選択し、そして一生懸命努力すれば、きっとその努力は報われるでしょう。

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