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大ナゴヤ大学さん主催の「神社旅学」の授業に講師として参加してきました。

こんにちは。あいばです。

先週の土曜日に大ナゴヤ大学さん主催の授業「神社旅で街と縁を結ぶ!〜大須商店街の暮らしを神社から感じよう〜」に講師として参加してきました。


遡ること今年の頭。
参加していたイベント会場で、三重の友人から大ナゴヤ大学の学長さんを紹介していただいた後、学長さんが僕が運営している神社を発信するインスタマガジン「sanpai.(サンパイドット)」を見てくれ、お声がけしてもらったことから今回の授業が実現しました。


名古屋市内にある神社を、名古屋周辺や愛知県内から参加する生徒さんと一緒に周り「神社や神社旅の楽しみ方」を体験してもらう野外授業を企画させてもらいました。

当初は5月に開催する予定でしたが、コロナウィルスのリスクもあり、延期となり7月にようやく開催することができました。


とはいえ、まだまだ全国では感染者増加の傾向もあるため、大ナゴヤ大学さんとはイベントギリギリまで中止にするか、オンラインでどうにかできないかなど細心の注意をはかり、今回のイベント開催までこじつけました。

コロナの影響ももちろんですが、全国的にも大雨で開催が危ぶまれる中、開催時間の13時半から15時までの1時間半は見事なまでの天気で、神社巡りには最高な環境が揃いました。


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東京都杉並区にある「気象神社」でいただいた晴守を持ってきてよかった。


晴守」に興味があるかたは是非上のマガジンを見てみて下さい。



今回の授業で参拝したのは二社。
名古屋市の大須商店街周辺で回れる神社をセレクトさせてもらいました。

名古屋市周辺にお住まいのかたには是非とも参拝してみてほしい神社を選んでますので、その理由なども紹介していきます。


1. 国造りの神様「大物主神」を祀る三輪神社

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集合は大須商店街エリアの中にひっそりとたたずむ三輪神社。
15名の参加者が!

もちろんソーシャルディスタンスなどにも気をつけ、大名古屋大学のスタッフさんとボランティアスタッフさんが5名付き添い、サポートとしていただきました。


一社目に選ばせてもらった「三輪神社」は名古屋市内にいながら、一度は訪れてみたい人気な神社の神様を祀っているからです。


奈良県桜井市にある「大神神社」。
日本最古の神社ともいわれるこちらの神社に祀られている「大物主神(おおものぬしのかみ)」は国が豊かに繁栄していくために、商売繁盛、仕事運、金運、健康運などあらゆるご利益をいただける神社として全国的にも人気な神社です。

また国造りの神とも言われており、国造りを行った「大国主神(おおくにぬしのかみ)」に協力した神様、大国主神の「幸魂・奇魂(サキミタマ・クシミタマ)」といわれ、

つまり「大国主神」と「大物主神」は同一の神様。とも考えられます。

なので、考えかたによっては「大物主神」のいる神社に参拝をすれば「大国主神」にも参拝することができる!と言っても嘘ではないわけです。


さっきから出てくる「大国主命」は全国的にも有名な縁結びの神社「出雲大社(いずもおおやしろ)」で祀られている神様です。


ここの神社こそ、人生に一度は行ってみたい!という神社ですね。


この「出雲大社」と「大神神社」の二社に祀られている神様が大須の三輪神社にいけば、参拝ができるということなのですね。


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「三輪神社」はもともと、上でも紹介した奈良県桜井市の大神神社の神様を分霊した神社です。

織田信長の娘婿だった牧若狭守長清が命により、1570年に小林城城主となるため奈良県桜井市から、この神社のある矢場に移ったことで、
生まれ故郷の神様を自らの近くに祀ったことがルーツとされています。

当時の強い信仰の文化を感じることができますね。


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こちらの神社の境内には「なでうさぎ」があり、なでると幸運が訪れる。撫でた箇所の病気が治る。ぴょんぴょんと飛ぶことから運が向上する。長い耳で福を呼ぶ。と言われています。

写真は2月に大ナゴヤ大学の学長さんと事前に訪れた時のもので、イベント当日はエアーなでなでを推奨しました。w


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なぜうさぎかって?

うさぎは神様の使いともいわれていますが、古事記でも有名な「因幡の白兎」という物語で、こちらの大物主神(大国主神)との縁について書かれていますので、ぜひ調べてみてください。

出雲大社や大神神社にも、このうさぎさんがいらっしゃるのでぜひ見つけてみてください。


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またこちらの三輪神社には矢場跡の石碑があり、もともと京都の三十三間堂で行われていた矢の大会の練習をするために、三十三間堂に模した矢場があったそうです。

その矢場があったことから、このエリアは矢場町。そしてそこから味噌カツでも有名な「矢場とん」の名前の由来にもなっているわけですね。

町を知るには神社やその周辺の歴史を調べてみると、触れることができます。

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こちらの神社でいただける「矢的守」は的を射抜く力を授けてもらえるということから、受験合格や就活内定だけでなく成功祈願、商売繁盛などを祈るかたにも人気のお守りです。縁結びの神様でもあるので、好きな相手の心を矢で射抜くという意味合いでもいいかもしれませんね。


2. 名古屋総鎮守の神社「若宮八幡社」へ

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三輪神社を参拝したあとは、徒歩5分ほどの場所にある「若宮八幡社」へ。
二社目にこちらの神社を選んだ理由は、「名古屋に住むものならぜひぜひ参拝して欲しい!」というところからです。

言ってしまえば、今の名古屋の繁栄を見届け、そして守ってきた神社といっても過言ではありません。

「八幡様」ってよく聞くと思いますが、八幡様とは15代天皇である「応神天皇」です。

なので、こちらの「若宮八幡社」は、「八幡宮の若宮」ということで、息子の16代天皇である「仁徳天皇」がお祀りされているわけですね。

もともとはこちらの神社、那古野のほうにあったのですが、織田信秀が 那古野城を攻めた際、消失したが再建。(授業の時には信長が消失させたと誤ったことを言ってしまいました!父の信秀さんです。)

その後、豊臣秀吉が社殿を再修復。徳川家康が名古屋城築城の際、現在地に奉還し名古屋総鎮守となりました。

織田から豊臣へ、そして徳川が絡んでいる名古屋の総鎮守の神社なのです。

ご利益は家内安全や国家の安泰。つまり名古屋の安泰ですね。


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江戸時代から那古野神社の「天王祭」、名古屋東照宮「東照宮祭」と並び「名古屋三大祭」といわれていたのが、若宮八幡宮の例大祭「若宮まつり」です。

授業当日にはふうりん祭が開催されていました。夏を感じさせ、涼しさが境内に流れていき、気持ちがいいですね。


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写真は若宮八幡社でいただくことができる御朱印帳です。
デザインがとてもかわいいですね。授業の講師をしながらちゃっかりとゲットしてきました・・・・・w
これで愛知県の御朱印帳は三冊目。


そして、御朱印帳に目が行きがちで、すっかりと忘れていたのが、こちらでいただける縁結びのお守り「幸せの糸巻き」。

痛恨のミスでこちらの写真を撮り忘れていたので、WEBマガジン「住む町なび」の記事を紹介させていただきます。


3.参加者のかたから質問でいただいた講師のおすすめ神社

当日、参加いただいたかたからの質問で「おすすめの神社を教えてください。」というものをいただいたのですが、その場で紹介した奈良県の「天河大弁財天社」、「玉置神社」に加えて、名古屋市からアクセスがわりとしやすい神社を改めて紹介させてもらいます。


この二社はすごくおすすめしたいのですが、車がないとアクセスが大変かもしれません。


新たなことを始めたいかたや、人生の転機に道を開いてくれる神様「猿田彦」の総本山である「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」は特におすすめです。境内社の「椿岸神社」には猿田彦の嫁さんであり、芸能、縁結び、女性の成功のご利益もある天鈿女命(あめのうずめのみこと)をお祀りしています。ここの御朱印帳は手塚治虫とのコラボで「火の鳥」の登場する猿田彦と天鈿女命がデザインされています。


三重県鳥羽市の相差町にある「石神さん(神明神社)」は女性の願いを叶えてくれる神社としてとても人気ですね。最近では伊勢神宮に併せていくかたも多そうです。


名古屋市内で金運ならこちら!山田天満宮境内にある「金神社」。銭洗い弁天があり、宝くじの当選祈願やそのお礼参りで多くの参拝客が訪れます。


恋の縁結びなら愛知県知多郡美浜町の「恋の水神社」がおすすめです。
参拝方法も特殊なのでぜひ体験してみてください。


愛知県小牧市にはちょっと変わったお祭りがある神社もおすすめです。
下ネタ?って思うかもしれませんが、歴史が長く、五穀豊穣、子孫繁栄という至って真面目な「田縣神社の豊年祭」はぜひ来年訪れてみてください。


以上、授業で紹介した内容のおさらいでした。
今回の授業では多くの学生さんから会社員のかたまで幅広い年齢層のかたに参加していただきました。

屋根瓦が好きなかた、お守りや御朱印を集めているかた、町の歴史を知りたいかたなど、それぞれの目的は達成されましたでしょうか・・・・w


僕もどのような方々が参加されるのだろう、参加してくれる方々によっては話す内容変更せねば!!めちゃ構えていましたが、とてもいい雰囲気で楽しかったです。

参加してくれた皆様、大ナゴヤ大学の学長の山田さん、スタッフ、ボランティアスタッフの皆様、ありがとうございました!



4.次回は10月に名古屋市内で開催される「やっとかめ文化祭」で神社旅ツアーを企画しています。

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去年も大盛況だった名古屋市のイベント「やっとかめ文化祭」の中で、「神社旅」をテーマにしたツアーを企画させていただいています。

沢山のかたが名古屋の歴史や文化を案内するみたいなので、僕は神社の歴史だけでなく、ちょっと「神社の返礼品やお守り」にフォーカスを当てたガイドツアーを企画しようと思っています。

詳細はまた後日ご案内しますね。


5.「sanpai.」では神社旅ツアーの企画、神社のブランディング、集客支援、返礼品のデザインプロデュースなど相談にのっております。

sanpai.」では年間200社の神社参拝をしてみての参拝客目線。そしてデザイン、マーケティングのノウハウを活かし、神社さんの課題解決のサポートをさせていただいております。

お気軽のインスタグラム「sanpai.(@sanpai_jinja)」からダイレクトメッセージをお送りください。

東京出身。7年間の沖縄移住を経て三重県津市へ。沖縄移住応援WEBマガジン『おきなわマグネット』元編集長。神社メディア『sanpai. 』運営。Webデザイン、マーケティング、他制作ディレクションなどを生業としています。年間200社ペースで全国の神社を参拝しております。