今日払うお金が明日をつくる
昨日、百貨店を訪れた。
そこでひょんなことから吉田かばんの歴史を聞いた。
満州から帰ってきた創業者が、焼け野原の東京で、かばんを作って闇市で売り歩いていた話。
ファッションというよりは実用性を重視しているところ。
素材の開発、改良は常に重ねているところ。
日本のものづくり産業を守るための、生産背景や素材づくりの見直しとチャレンジ。
https://www.yoshidakaban.com/special/tanker.html
そしてそんな話を聞いてから、いくつかかばんを試すと、これまでとは違ったものとして見えてくる。
一つ一つの素材やポケット、なぜこの意匠になっているのかには、実用性を謳うかばん屋さんだけにすべてに狙いがあった。
かばんを買いに来てはないけれど、かばんを買うなら吉田かばんから買いたいなという体験だった。
この体験は買い物やお金を払うということそのものが、実は応援や存続の助けになることを意味しているのではと感じた。
ふと気づくとボクらはお金を払う物差しが、安いことを優先する物差しに変わりがちになる。
しかし本来お金を支払う行為には、応援や継続して欲しい、守りたい、育てたいなどの思いも付随させることができる複雑な行為が支払いだったはずなのだ。
それを忘れて安さという物差しだけで、あらゆる支払いを続けていくと、ボクらの身の回りには美しさや尊厳のある品や働く場所が減っていってしまうのではと心配になる。
ボクの、あなたの支払いが、明日残す企業や製品を決めている。
そのことは忘れたくない。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
良くない政治家を選挙で落とすように、納得いかないサービスは使わなければ滅びるのが、資本主義のいいところの一つです。
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