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#005_”学生CERD”災害ボランティアに「学ぶ」

私の”note”をみてくださり,ありがとうございます。

こんにちは。地図と散歩が好きな大学生,山口泰輝[やまぐちたいき]です。

私の”note”では,主にテキストで”今までの経験”や”私の好きなコト”,”使っていて便利だと思ったモノ”など多種多様なテーマについて書いています。とくに私と同じ大学生に共感してもらったり,参考にしてもらったりしていただけると嬉しいです。

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被災者である住民さんに声をかける学生
(2020年10月10日撮影)

今回の#005では,私が災害ボランティアを経験して学んだことをまとめています。前回の#004では,”令和2年7月豪雨”における”学生CERD”の災害ボランティアの記録をご紹介しています。

Ⅰ.”学生CERD”とは

”学生CERD”大分大学減災・復興デザイン教育研究センター[CERD]が公認する大分大学の学生団体です。私は代表を務めています。防災・減災の啓発活動や災害発生後の災害ボランティア派遣,被災地の復興支援活動などを通して,学生の防災・減災に関する現場知と専門知の両立を目指して活動しています。
学生団体”学生CERD”の概要については#002の記事で詳しくご紹介しています。
興味のある方は,以下にリンクよりご覧ください。

Ⅱ.災害ボランティアに「学ぶ」

Ⅰ.で紹介した”学生CERD”は昨年発生した”令和2年7月豪雨”の被災地である大分県日田市天瀬町や同県玖珠郡九重町において災害ボランティア派遣を行いました。現場では,家屋の床下の泥だしや橋梁の整備,河川沿いの木々を回収するなどの活動を行いました。

昨夏の経験を通して,災害ボランティアに学んだことを一つ挙げるとすれば私は,

”現場で学ぶこと”の大切さ

を強調する。

東日本大震災を思い出してほしい。テレビや新聞など報道各局は被災地の様子を大々的に報道した。日本中が混乱に包まれる中,画面に映る被災地の様子に心打たれた人も多いのではないでしょうか。しかし,二次元の映像として私たちに届けられる被災地は”本当の被災地”だろうか。それは違う。事実,報道されているのは,ほんの一部分にしかすぎない。私たちは”被災地が大変な状況にある”という言われるがままの事実を知ったかぶりしてしまっているのである。その知ったかぶりは,人間の薄い記憶にとどまり,いつの間にかみんな災害のことなど忘れてしまっている。このサイクルは,災害が繰り返し甚大な被害をもたらし,悲しみを増大させることを助長する。

ではどうすれば良いのか。私は災害を”現場で学ぶこと”が大切だと思っている。

「災害は怖い」「被害に遭いたくない」と考えるのは人間としてもっともなことであるが,実際に被害に遭わないために何か行動している人は少ないと思う。それは”本当の意味での災害の恐ろしさ”を理解していないからだと私は考える。

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玖珠川の濁流によって抉られたコンクリート
(2020年7月7日撮影,大分合同新聞社より提供)

”本当の意味での災害の恐ろしさ”を知るには,やはり自ら被災地を訪れ,目を背けたくなるような現実に目を向け,自分が被害に遭わないためにはどうすれば良いかを”自分ごと”として考えることが大切だと思う。被災地を訪れたからと言ってそのような考え方ができるようになるとは言い切れないが,その近道にはなると思う。そういった意味で私は”現地で学ぶこと”の大切さを自信を持って提唱する。

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大規模な土砂災害現場で現地学習を行う学生ら
(2020年9月20日撮影)

しかし,「発災直後の被災地を訪れなさい」ということを私は言っているのではありません。発災直後の被災地訪問は,自分の命を危険にさらすことになります。ですので,(災害の規模に依るが)被災地が落ち着いてきた発災から約2〜3週間経った後に”災害ボランティア”として訪れてみるのが学ぶ側としても被災地側としても最善だと思います。

Ⅲ.関連資料のご紹介

本稿では災害ボランティアに学んだこととして”現場で学ぶこと”の大切さを強調してきました。このことについて関西学院大学災害復興制度研究所が発行しているニュースレター FUKKOU vol.44においても私が文章でまとめています。興味がある方は,ぜひご覧ください。

関西学院大学災害復興制度研究所ニュースレター FUKKOU vol.44 p.10
観感学楽 被災地ネット 『災害ボランティアに「学ぶ」』

今回の”note”は以上になります。
過去に投稿した災害ボランティアに関する”note”はこちらからも閲覧できます。

最後まで読んでいただいきありがとうございました。

2021年5月6日(木)
山口 泰輝 / FIELD WORKER.

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