時間割引データの取得方法(time discountingのhuman behavioral dataの取り方とRによる非線形回帰、AICモデル比較のやりかた)
時間割引について行動経済学研究をする際に、データ取得用に標準的に用いられている方法のひとつを、ワードファイルでこちらにおいておく。
出典:Takahashi et al, 2008 Physica A
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↓から「質問紙」としてワードファイルがダウンロードできる。
以下にこの「質問紙」questionnaireのサンプルを表示しておく
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質問紙に回答が終わったら、switching pointからindifference pointを求める手順を、各「遅延期間」ごとに実行しよう。

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↓のようなエクセルファイルをつくってcsv形式で保存する。
上のようなcsvファイルをつくったら、以下のように一番上の行のタイトル(ラベル)をdelayとvalueに変更した2列(つまり、スイッチングポイントの列を2列削除してしまいましょうという意味で2列です)のcsvファイルにする。(エクセルファイルの1行名をDelayとか、Valueとかではなく、delayやvalueとしないと、あとのワードファイルのRコードで実行するときにエラーが出ます。大文字と小文字の区別に注意してください)

そして、ドライブCのすぐ下にdataという名前のフォルダをつくって
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
そのフォルダの中にそのCSVファイル(delaydiscounting.csv)を入れておこう。

この「質問紙」を使用してデータ解析をする際に、指数割引、双曲割引、q-指数関数的割引の3つのモデルをAIC(赤池情報量規準)によって比較する方法は、以下からダウンロードできるワードファイルに記載しておく。この方法にはRを用いるので、以下からダウンロードしておくこと:
WindowsにRをインストールする手順 | トライフィールズ (trifields.jp)
Rのインストールの仕方【Mac版】 | AVILEN AI Trend (ai-trend.jp)
また、エクセルファイルにデータを入力してからそのファイルをCSVに変更する方法などについては、以下が参考になる:
Rの基本操作 (sguc.ac.jp)
データ読み込み - R:ゼロから始める解析生活 - Cute.Guides at 九州大学 Kyushu University (kyushu-u.ac.jp)
は
はじめのデータの読み込みのところ(read.csvのところ)でエラー(不正なマルチバイト文字)が出るようなら、以下のようにutf-8の文字コードの指定をfileEncodingを使ってしてください。
discountingdata<-read.csv("c:/data/delaydiscounting.csv", fileEncoding="utf-8"");
また、2重引用符("")が左右非対称だとエラーがでるので、ワードでコマンドを作成してからRにコピペする人は注意してください())。

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
実験データと理論曲線を同時にグラフ化する方法(Rを用いる方法の例)
下の例にあるように、discountingdataのdelayというラベルの列のデータを指定するためにはRの「データフレーム」の使い方に従って、
discountingdata$delayというように「ドルマーク」$を使用します。また、discountingdataのvalueというラベルの列のデータを指定するためには、discountingdataにドルマーク$をつけてからvalueをつけて、discountingdata$valueと指定します。

理論線を描くためには、解説用のワードファイルにあるkeやkh,qやkのnlsによる推定値ではなく、ご自分がデータ解析した結果得られたkeやkh, q,kの数字を使ってください。

描かれるグラフの例(配色はRコードの例と異なります)

以下の説明ファイルは今回は不必要ですが一応ここに残しておきます。
(ご質問などがあれば、下へコメント記入としてご記入していただいて構いません)