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ブエノ・デ・メスキータのセレクトレート理論

(以下のポストの補足です)
https://x.com/tweet_taiki/status/1767040005153956157?s=20

ブエノ・デ・メスキータの政治体制論はゲーム理論に基盤を置いているので、民主国家は善意で独裁国家は悪意で動いているという話ではなく、どちらも体制永続というレゾンデートルの基に広く薄く社会から資源調達が必要な体制=民主制、そうでない体制(石油・鉱石などの資源で国家が裕福だったり、富と権力の独占に成功してたり)=独裁制、としています(中間型もあり)。独裁国家は社会の大方の支持を必要としないので、災害(気候や飢饉)で社会が困窮することがクーデター発生確率を減らし体制維持が低コストになるので支援復興させず放置した方がレゾンデートルに適うとか、民主国家が戦争で敗北すると国内支持基盤を失うので損害をなるべく減らすためクラウゼヴィッツ戦争論やワインバーガードクトリンのような高コストの盤石な平時からの富国強兵策をとるのに対し、独裁国は戦争敗北が権力者の失脚につながらないので、全面勝利を目指さず奇襲・謀略に重点をおいた低コストの孫子の兵法を採用することが多い、など興味深かったです


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