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ベンチャーキャピタル的な生き方のススメ:たくさんトライして、たくさん失敗して、少数の良いものを見つけよう!

ベンチャーキャピタル(VC)の投資に関する考え方(や世界観)は個人のキャリアや人生にも当てはまるんではないかなーと思っています。

ベンチャーキャピタルの投資手法

皆さんが普通に株式投資とかをするときは、どの会社が成長しそうかなー、どの会社の業績が伸びそうかなー、と予想して、伸びそうな会社に投資すると思います。(成長しそうな会社の株を買う。)

VCはちょっと違います。もちろん、VCも、成功確率が高そうなベンチャーに投資するわけですが、ほとんどの投資は失敗することを前提に投資しています。

10社に1億円ずつ(合計10億円)投資して、9社はパーになっちゃっても、1社が30倍のリターンを稼ぎ出してくれれば、


30億円(1億円投資して30倍になった会社から得たリターン)ー10億円(最初に投資した10億円)=20億円


の利益が得られます。これがVCのビジネスモデルです。

普通の人が株式投資する時は、投資した株式の価値がパーになっちゃうことはあまり想定しないでしょう。でもVCは、90%の投資がパーになっちゃうことを前提としています。その点でVCの投資手法は少し特殊なものかもしれません。


ベンチャーキャピタルの投資手法の裏側にある世界観

このVCの投資手法は、大きく2つの世界観(というか人間の認識に関する考え方)に基づいているのかなあなんて思います。

一つは、「どんなに頭が良かったり、経験がある人でも正確に未来は予測できないよ」という考え方です。どのベンチャー企業が成功するかは誰にもわからないのです。だから、成功する確率が高そうな企業複数に分散して投資して、どれかが当たれば良いだろう、という風に考えます。

もう一つは、「稀な事象のインパクトが、そのほか大多数の事象のインパクトを上回るよ」ということです。たくさん潰れる会社があっても、1社成功すればそのプラスのインパクトでその他大多数のマイナスのインパクトを挽回できるよ、ということでしょうか。

これは、タレブという人が書いた「ブラックスワン」という本で言われていることでもあると思います。

ベンチャーキャピタルの投資手法からの教訓

僕はこの二つの世界観がとても好きです。なぜかというと、

①知的に謙虚であれ! ②失敗は取り返せるよ!

という2つのことを示唆しているように思えるからです。

まず1つ目。どんな頭のいい人も未来を正確に読むことはできないよ、という点です。コメンテーターや株式アナリストで、1年後の株価はどうなっている、とか、半年後、円高になるか否か、とか、ハイパーインフレは起こるかどうかとか、今の株価はバブルだからいつかはじけるかどうか、という未来予測をする人が結構いますが、僕はあまり信じていません。

そういう未来予測が外れた例は枚挙にいとまがないとおもいます。

知的に謙虚でありたなあといつも思っています。分からないことを分からない、ときちんと言える人でありたい。

二つ目は、失敗は挽回できるよ!ということです。いくら小さい失敗を積み重ねても、一つ大きい成功をすれば挽回はいくらでも可能だよ、ということです。


ベンチャーキャピタル的に生きよう

これは生き方にも通じる教訓ではないかと思います。例えば、就活や転職をする際に、自分にはどの業界があっているか、とか、どの会社が伸びそうか、みたいなことを当然考えるかと思いますが、どんなに自己分析をしたり業界分析をしたりしても、それが当たらない場合も多いです。

なので、たくさん転職してもいいし、業界をまたいでもいいと思います。(もちろん、ある程度がんばることは大事ですが。)たくさんトライする中で、一つのアタリを見つければいいと思います。

いろんな趣味や勉強に手を出してみるのもいいと思います。全部続かなくても、どれか続いて人生を豊かにしてくれればいいと思います。

僕も、絵の学校に通ったり、プログラミングの学校に通ったり、タップダンスのレッスンに行ってみたり、フランス語の学校に行ったりしましたが、それらはどれも続いてません。でもいいかなーと思っています。

英語やスペイン語の勉強は続いているし、ストリートダンスやサルサは続いているので、まあいっか、と。


結局、人間の認知能力には限界があって、やってみないと分からないものがたくさんあるということだと思います。

なので、たくさんトライしてたくさん失敗して、少しでもアタリが見つかったらラッキー、的なスタンスでいいと思います。


プロのベンチャーキャピタルだってそうなんです。

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