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定年引退してもさびつかせないで 新しいチャレンジをしてほしい

引退してもさびつかないで

学生社から出版された『アメリカの心』には次の一節がある。

引退は赤信号である、必要はない
青信号にもなり得るのだ
オスマーアーマンは引退した後に数々の設計を手掛けた
ポールゴーギャンは引退した後に画家になった
チャーチルは79歳でノーベル文学賞を受賞した
あなたも引退したら「釣り」にばかり行かないで
「狩り」にもいきなさい
やりたいと思っていたことをするチャンスを探す狩猟だ

現役を引退した人は全体の30%余り

日本の65歳以上の高齢者人口は、2021年10月1日現在で3,621万人で、総人口に占める割合(高齢化率)は28.9%。つまり既に4,000万人近くが引退後と言われる人たちとなる。

この4,000万人のエネルギーは、同じく4,000万人の若者よりも劣るのであろうか、そうは思わない。むしろ上かもしれない、理由は、経験に基づいたスキルや知恵があるからだ。

確かに体力は若者半分程度か3分の1程度かもしれないが、それを経験やスキルや知恵で補うのである。絶対に侮れないだろう。

今の日本は定年になれば一線から退くことが自動的に行われている、超高齢化時代といって高齢者を邪魔者扱いする風潮がある。逆である、これからの時代は引退後の高齢者のエネルギーを最大活用する時代なのだ。

平日ゴルフ場に行くと引退したシルバーの人たちが多く、元気でプレーをしている。しかもその打球は正確でしっかりグリーンを捉える、又、話しているゴルフプレーの内容も理論的で活気に溢れている。

彼らの知恵の50%でも生産活動に積極的に活用すると大分違うのではないか、確かに既に活用している会社(シルバー採用)や団体もあると思うが、まだまだ足りないのではないか。

うちの会社でも70歳前後のシルバー層をそのまま雇用している、実によく働くのだ、40代社員と比べると的確にポイントを押さえて働く、やはり人生経験があるので無駄がないのである。

企業のほぼ97%が一律の定年制を採用しており、その中で最も多い定年年齢は60歳で、全体の72.3%。。次に多いのは65歳で、全体の21.1%。

実質的な引退はもっと早まっている

話しによると、今の大会社では役職定年というのがあって55歳で一線を離れるというのだ、一言で言えば邪魔にされる、給料も減るのだ。当然、当人のモチベーションは減るばかり、このエネルギーロスは大きい。

高齢者は消費ばかりが経済貢献ではない、生産活動も得意で付加価値を生むことができる。

日本では少子化が深刻化している、又、女性の社会進出をバックアップする政策はよく聞く、しかし、引退後の高齢者に活用に関する話はまだまだ足りないのではないか。



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