アバターショーはライブの将来の姿か
先日NewsPicksで「【狂気】伝説の歌手も熱唱する、アバター劇場が大盛況」という会員向けの動画が出ており、当社のパートナーであるPOPHOUSEとABBA Voyageが紹介されていた。「狂気」ということだが、POPHOUSEによると実際にこのアイディアは当初、クレイジーと言われたそうだ。しかし2年経ち、チケットは完売、既に250万枚売れていて、数百億円の投資金額を回収する売り上げを上げている。
音楽ビジネスでは、ストリーミングというディスラプションが起きた。次はライブにおいてもディスラプションが起きているのであろうか。著作権をPOPHOUSEに売ったKISSも、ABBAとは違った形でアバターショーを準備中である。(ABBA Voyageが70年代当時を再現するコンセプトであるのに対し、KISSのショーはアバターによる新しいKISSを創るらしい。)
コロナ渦をきっかけに、ライブ配信/リモートライブが生まれた。アバターショーはパフォーマーはデジタルだが、観衆は会場に集う。
ライブにせよ、映画館にせよ、大規模なセットアップで、大音量であることの価値も大きいだろう。パフォーマーは生身の人間でなくとも、会場に行く価値が十分にある。
KISSはABBA Voyageを観てPOPHOUSEにアプローチしたそうだ。今、多くの著名アーティストがPOPHOUSEと交渉中と聞いている。
今後、東京にも来るかもしれない。イーロン・マスクはKISSのアバターショーを「Taste of the future」とコメントした。これは将来のライブの一つの形を現わしているはずだ。