VR教育を考えてみる
VRとの出会い
2019年の春 この動画を見て衝撃を受けたのがきっかけでした。
「未来感半端ない!」
平面じゃなくて、空間に描いていくアートって何だか凄そうだし、とにかく見てみたい!と興奮したことを覚えています。
このTilt Brushというアプリケーション、2016年4月にリリースされており、私が未来だと思っていたものは、大分過去のものだと知り、もっと早く知りたかったなぁと。
この記事では、特別支援学級的視点でVRを教育で活用できないかを考えていきます。
そもそも VR?AR?MR?って?
「VRのことならMoguraを見ればわかる」でお馴染みの株式会社Mogura代表取締役の久保田瞬さんによると
VR/AR/MRを以下のように述べています。
VR=Virtual Reality(仮想現実)
「現実ではない」ものを「現実」と認識してしまう技術。
「没入感」がある環境で「体験」ができる。
より感情を刺激する。
物理的・時間的な制約がなくなる。
AR=Augmented Reality(拡張現実)
「現実」の空間に「現実でない」モノを重ねる技術。
「実環境」の中に「バーチャル」なモノを重ねていく。
MR=Mixed Reality(複合現実)
ARからVRまで全部ひっくるめた言い方。
「現実」のモノと「バーチャル」なモノが少しでも混ざっていたらMR。
2019年夏 遂にVRデバイスを購入
今までVRを体験するには、VRデバイスとPCが必要であったのですが、このOculus Questはデバイス単体でVR体験ができるようになったそうです。
これは、これからVRの普及がより進むのでは予想し、まずは購入し自ら体験してみることにしました。
これは「視聴」ではなく「体験」だ
心理学者でバーチャルリアリティ(VR)を使った研究に取り組んでいるスタンフォード大学教授のジェレミー・ベイレンソン氏の著書「VRは脳をどう変えるか?」の第一章の中で
VR内での経験は、現実の経験と同様の生理学的反応を脳にもたらす。
と述べています。
瀬戸弘司さんがOculas Questのチュートリアル(8:07~から)を体験している様子を見ると、「視聴」ではなく「体験」となっていることが何となく分かると思います。
VRを教育ツールとして活用できないか?
「視聴」ではなく「体験」できるこのツールを教育に使えるのではないかと思っています。
「没入感」がある環境で「体験」ができる。
→ソーシャルスキルが必要な場面を何度も繰り返しトレーニングすることで
自己肯定感を下げることなくスキルの形成と般化ができるのではないか?
物理的・時間的な制約がなくなる。
→前の記事「現場から考えるオンライン教育の是非?」で書いたオンライン教育における課題である「情報に対して注意を払い続けることの難しさ」を解決するツールの一つとなるのではないか?
つまり、VR技術を使って遠隔授業ができればより効果的なのでは?ということです。
デジタルアートで社会との接点を創る
自己紹介の記事で書きましたが、私が特別支援学級の教師としてできることは「地域社会の中で共に生きていくために必要な支援をすること」だと考えています。
そのツールの一つとしてVRがあってよいのではと考えています。
VRアーティストのせきぐちあいみさんの動画です。この動画を観たとき、VRアートは凄い!と感動しました。音楽と共に描いていく過程も、出来上がった作品も、ひっくるめて凄いなと。
子どもたちのもつ「独創性」を解き放つツールとしてVRを活用し、そこで完成したデジタルアート作品を通して地域社会の中でコミュニケーションが生まれるのでは?とワクワクしています!
いつかその日が来るといいな。