末寺の末事 75
僕が理解した気になっている「恩」とは、その特性やメカニズム等を知った、ということだけで、「恩」を感じる心を掴んだワケではないのだから、何だかAIみたいな話だ。
でも、じゃあ、「恩」を感じたことが無いのか?感謝の気持ちはどうか?と、自問してみれば、有るな。有るには有る。
ただ…すぐ消える。びっくりするくらいすぐ消える。だから、「お前のは恩だとか感謝とは呼べないよ」と言われたら素直に納得しそうだ。たぶん、そうなのだろう。
「恩」に報い(続け)ることが、「謝」を感じ(続け)ることだとすると、どうも、消えちゃいけないらしい。
そしてそれは、「恩」を受け(続け)ている証でもある。
これは、あくまで僕の妄想でしかないけれど、自分がスポンジのような材質だとして、「恩」がどんどん染み込んで、一定のところで滲み出す。(感じ)出るのが「謝」。でも速乾性はAIRismみたいだな。
to be continued
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