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末寺の末事 174


…それも、のめり込んで、詳しく相手を知ると、途端に冷めてしまう場合が多いような気がする。あと単純に飽きる。やっぱり続かない。

 厄介な性分だ。お陰で師だけでなく、友人もできない。友達付き合いしている人がいるにはいるが、果たして友なのだろうか?付き合いがある以上、無論嫌いではないが尊び敬えるかと言われるとかなり怪しい。どこかに媚びや蔑みなんかの念が潜んでいないものか自分で自分が疑わしい。だから自然とライトな関係を選ぶ。

 尊敬というのを尊び敬い過ぎて、より崇高なレベルに押し上げてしまっているだけなのかもしれない。たぶん、世間の人は、もっとずっとしれーっとした顔で「リスペクトしています」とか「推し」とか言ってるのかもしれない。
 僕はできない。妙なところだけ異様に素直、自分に嘘がつけない。

 厄介だし殺生な話しだが、こちらが尊敬の方に寄せていく時点で、尊び敬えてはいない。

to be continued



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