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末寺の末事 141

 魅力がない。これは致命的だ。ただでさえ、人間が減っていくのに、面倒な仕事に、役職や立場を当て付けられて、あげくに魅力がないとくれば、そりゃもう誰も寄り付かない。

 そんな教化団体において、自坊では少子化により子ども会は活動無期停止中、壮年会は存続しているが、過疎化で引き継ぎ手がなく実質の動きはない。門徒推進員は高齢化して滅びた。総代会は、罰ゲームのように維持されている、法規的にも総代だけは必要だから仕方なく…。

 で、そんななかで、婦人会だけは辛うじて息をしている感じなのだ。しかし、それも風前の灯火。現行役員の引き継ぎ先がない。カードが尽きてしまった。仕方なくここ数年同じ人が役員を繋いでいる。

 そうすると大概の集団は無責任化して、活動が鈍化するパターンに陥るが、不可思議なことに、仏婦だけは役職さえ当たらなければ協力的な人も多い。どうも女性心理が影響するみたいだ。

to be continued



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