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prime video『渇水』で見た

映画館で予告編を見たとき、
「うちの映画や」
と思った。

水道局員が主人公で、水道代滞納者の家へ出向き、水道を停めていく。
「溜めれるだけ水を溜めてください」
その言葉は何度も聞いたことがある。
風呂釜、鍋、やかん、コップというコップ、丼、バケツ…とにかく器に水を溜めるまで、たしかに局員は待ってくれた。

でも、それは最終措置であり、昔は、ひとまず100円でも払ったら停めなかったが、今は飲み水は買える時代だ。素っ気なく停めていく。

ま、そんなわけで、水道を停められるのは、貧乏の王者として崇められる(笑)
だが、言っておきたい。
水道を停められるからって、水道局員に辛くあたる人ばかりではない。
「えーっ⁉︎」「マジで?」「お金ないわ」くらいは口にするが、
基本は潔く、そして陽気に停められる。
そう、それが貧乏の王者としての振る舞いだ。
ただし、支払い後の開栓は少々急かすけどね。

ま、てなわけで、うちの映画だと思ったわけで、劇場で見たかったのだけど、これが終映するのも早かった。
今日見て、その意味がわかった。

このオモロさは、水道停められた人間にしか分からんのちゃう。とはいえ、この映画の水は、上澄みは貧乏人の映画だが、実はネグレクトが沈殿していて、変に重苦しい空気が漂う。

そのネグレクトの母を演じるのは門脇麦。
10年ほど前に、何かのドラマで見た門脇麦は衝撃的だった。
決して、万人が美人という女優ではないけれど、若さに似合わぬ、人を惹き込むような魅力が溢れ出ていた。

★長澤まさみ研究
門脇麦 31歳
2018年は長澤まさみが、まさしく天下盗りへの第一歩を歩み出した歳だね。
門脇麦はまったく異質の役者だけど、今の長澤まさみなら、このへんも軽く守備範囲だ。恐ろしい役者になったなぁ。

やあ、渇水を観ているよ。Prime Videoを今すぐチェックする

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