[音楽ビジネスのニューノーマル] 音楽ストリーミングで稼ぐ3つの方法
皆さん、こんにちは!國井大河です!
今回は、[音楽ビジネスのニューノーマル] 音楽ストリーミングで稼ぐ3つの方法についてお話ししていきます。
前置き
2020年8月上旬に、音楽ストリーミング配信サービスSpotifyのCEOを務めるダニエル氏はこう語った。
「ストリーミング時代に、3〜4年に1つのアルバムをリリースするだけじゃ足りない。楽曲の量産が必要な時代に入った。」
2006年に音楽ストリーミングサービスがスタートした時点で、音楽ビジネスのニューノーマルはすでに始まっていた。日本に住んでいては出会えない音楽やアーティストの音楽をいつでもどこでも聴けるようになり、音楽好きにとっては、最高の時代になりました。CDからダウンロードへ、そしてストリーミングへと変化していきました。
コロナの影響により、ライブでの稼ぎはできなくなった今、電子チケット制ライブも始まっているが、まだテストマーケティングをしているようなものです。結局、まだリアルのライブには劣るエンタメ性です。
では、どうやってアーティストは音楽でビジネスをしていくことができるのでしょうか?今回は、音楽ストリーミングで稼ぐための3つの方法をお伝えします。
・量産型のアウトプット
・制作費の削減
・共創による拡散力
音楽ビジネスのニューノーマル、Let's GO!
量産型のアウトプット
2006年にSpotifyが設立されてから、アーティストへの再生単価が低いことが問題視されています。
僕は正直、今までの音楽ビジネスの稼ぎが良すぎたと思う。
音楽も歌手も少なかった昔に比べ、今や音楽も歌手も溢れている。
圧倒的に利益になっていたCDという媒体の需要は無くなり、「体験」としてのライブやストリーミングが中心となった。
音楽のニューノーマルでは、
「単価としての、CDとストリーミングで収入の差は大きい。
でも、量産型の音楽制作により稼ぎは増える。」
例えば、アルバムが3000円だとすると、3%の著作権印税(作詞1.5% 作曲1.5%)と5%のアーティスト印税が入る。
3000円(アルバム代)× 3%(著作権印税)+3000円(アルバム代)×5%(アーティスト印税)=240円
これは、アーティストや事務所、レーベルの関係性や原盤権の出資者やパーセンテージによって左右するが、アルバム1枚売れると、アーティストにはこのくらい入ると考えて欲しい。
そしてこちらが、100円を得るために音楽ストリーミング配信で必要な再生回数のリストです。
音楽ストリーミング配信では、1再生回数あたり1円以下なのです!
単純にCDの利益と比べてしまうと、音楽ストリーミングでは到底稼げない!と思ってしまいますよね。
でも、僕らの知恵に限界が無いのならば、時代は必ず進化しています。
低迷したと思われた音楽産業が5年連続プラスに成長しているんです!
では、どうやって音楽ストリーミングで稼げるのでしょうか?
稼ぐために必要な一つ目の方法は、量産型の音楽制作です。
量産型の音楽制作にすることで
・リスナーのプレファレンスになりやすい
・再生回数とフォロワーが増えていく
・人気の火を絶やさない
Youtubeも同じです。Youtubeアドセンスで稼ぐためには、「動画の質」より「動画の量産」が重要です。
今や、音楽やアーティストは溢れかえっています。
自分に似たアーティストや音楽のプレイリストに入ることで、リスナーのプレファレンスに入り、ファンが増える確率がグンとアップします。
また、量産することで、始めからヒットが出せるわけではありません。
でも、1曲でもヒットし始めたら、そこから量産している他の楽曲も聞いてもらえます。そうすることで、5年前10年前にリリースした曲までも聞いてもらえるんです。
音楽もアーティストも情報も溢れかえっている時代の中で、注目を浴び続けることはとても難しいです。常に、新曲をリリースして話題を出し続けないと、リスナーはすぐ他のアーティストへと気持ちが移り変わってしまいます。
1曲あたりの制作費を減らす
では、楽曲を量産するにはどのような工夫が必要でしょうか?
まず、楽曲制作にかかる主な費用は以下の通りです。
メジャーアーティストの場合は、所属事務所とレコード会社が楽曲にかかる制作費を折半して、原盤権を持っていく。
個人事務所で活動しているメジャーアーティストは、人件費や固定費が高いのに、利益分配も多くなり、コロナの影響下の中危機的状況にあるのです。
だから、インディーズの人たちは、今がチャンスなんです!
コスト0、リスク0、利益分配も高い。
宅録や著作権分配で、リスクやコストをなるべく減らすことで、楽曲を量産することができます。メジャーより売れなくても結構ちゃんと収入になれる。
誰もが知っているビッグアーティストであれば、CDもある程度売れるし、ファンクラブの収益もあるし、ストリーミングも再生されるので、収入はすごいです。
そこを目指して、今始められることは楽曲の量産です。
共創による拡散力
音楽ストリーミングで稼ぐにあたって、制作費を減らしながら楽曲を量産することは理解できましたね!
では、ここからはどうやって認知度を上げていくかがポイントです!
そこで、コラボや共創による拡散力が重要になってきます!
今までは、1曲に対して1人の作詞者と1人の作曲家がいました。
しかし、今や1曲に5人、6人がコライト(共同制作)していくスタイルが主流となっています。
そうすることで今まで以上のクリエイティブやスピード感を持って楽曲を量産できます。
また、アーティスト同士のコラボによって、互いのファンやコミュニティを共有して、ファンや再生回数を増やしていくこともポイントです。
日本では、Winding Roadsを歌った絢香さんとコブクロさんのコラボや、あいみょんさんと平井堅さんのコラボなどはありましたね。
しかし、海外ではコラボはたくさんあり、それだけ注目を浴びます。
「組織の時代」から「個の時代」になりました。その次は、「コミュニティの時代」です。
つまり、ファンやリスナーというコミュニティを共有し合うことで、コミュニティを広げていくことにより拡散力が増していくのです。
まとめ
コロナ前までの音楽市場をみると、売り上げトップの10か国の中で、日本だけが成長率がマイナスです。
CDなどのフィジカルの売り上げは激変し、ストリーミングがさらに増えてきます。ライブ・エンタメ市場も今後ガラッと変わっていく中で、音楽ストリーミングによる稼ぎは侮れません。
今回お話しした、3つのポイントをしっかり実践して、
・量産型のアウトプット
・1曲あたりの制作費を減らす
・共創による拡散力
音楽業界で成長していきたいですね!
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