スポーツ選手が筋トレをする理由。”競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方”を用いてまとめた。
練習とトレーニングの違いは?
目的が違います。
練習は「スキルの向上」。トレーニングは「体力の向上」が主目的。
なので「練習で体力を向上させよう」や「トレーニングを通じて技術を磨こう」というう考え方はやめよう。
それぞれの目的に集中して行うことが効率よくかつ効果的なものになります。
ただ副次的に「練習」で体力が、「トレーニング」でスキルが向上することもあります。
スポーツが選手がウェイトトレーニングをするべき理由は?
そもそも競技スポーツの目的は何でしょうか?
それは「勝つ」ことです。
ウェイトトレーニングは勝つための1つの手段になります。
トレーニングにおいて挙上重量を上げていくことが目的ではありません。
あくまでも目標に過ぎないです。(手段の目的化)
そもそも練習だけで勝てるならウェイトトレーニングは必要ないです。
ただ練習だけで勝てるのは一握りのスターのみ(ex:イチロー)
トレーニングをすることで「勝つ」確率をあげようということになります。
トレーニングがどのように競技力に貢献してくれるのか?
主に「ポテンシャルを広げてくれること」と「怪我をしづらい身体を作ること」の2つがあります。
①ポテンシャル(成長の幅)を広げてくれる
「現在持っている体力」を超える体力を必要とするスキルの習得が可能になります。
ただ体力が向上したからといって、いきなりタイムが早くなったり、速い球を投げられるようになる訳ではありません。
じゃあどうしたらタイムを早くしたり、速い球を投げられるようになるのか?
それは向上した体力にあった技術を習得することで競技力が上がります。
ex(研究):長時間の水上練習はウェイトトレーニングを入れた時のような有酸素運動と上半身の筋力の向上を得られるけど、ウェイトトレーニングを入れることで下半身の筋持久力と筋力の向上が水上練習のみより中程度に大きいことが示された。
これを知っておけば、トレーニングに一生懸命取り組んだのに競技力が上がらない場合の原因も選手自身で考えられるようになります。
じゃあ、どんなことが考えられるでしょうか?
原因①:そもそもトレーニングのやり方が間違っていて体力が向上しなかったかも。
原因②:体力は向上したけど、その体力を使いこなすためのスキルを身につけられなかったかも。
試合で勝てなかった原因が見つけやすくなる
②ケガをしづらい身体を作れる
実はウェイトトレーニングをするとケガの発生率が低くなります。
じゃあどれだけ低くなるのでしょうか?(ウェイトトレーニングのフォームが間違ってケガをするというのはここでは例外です)
(研究)ウェイトトレーニングをすることでケガの発生率は3分の1になります。
逆に言えば、していない人はしている人と比べてケガのリスクが3倍以上になります。
「ウェイトトレーニングをする→ケガのしづらい身体になる→練習に当てれる時間が増える→スキルの習得&さらにケガのしづらい身体になる」の好循環になります。
結果的に、練習に費やせる時間を増やすことができ、競技力向上につながり、勝つ確率を高めることができます。
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