暗闇に道を開くのは「覚悟」のある者だけだ
(このnoteは約3000文字です)
毎日note7日目。
今回は、キングコング西野さんの著書『ゴミ人間』を読んで感じたことを書いていきたいと思います。
※このnoteには、この本の内容で重要なポイントの一つについても言及しているので、ネタバレを避けたい方は、「3.何があるかわからない。」は避けてお読みください。
タイトルにもあるように、この本を読んで感じたのは”覚悟”です。
大好きな漫画 ジョジョの奇妙な冒険 の中のセリフからタイトルは引用させていただきました。
絶対に良いものをつくる、エンターテイメントで頂点になる。
誰から何を言われてもへこたれず自分を信じ続ける。
いつものクレバーで強さを感じる西野さんにとっての嫌な記憶。
まだ発売されて3週間足らずですが、読まれた方の反響がすごかったり友人のすすめもあったので今回読むにあたりました。
反響があるのは、ネガティブな体験が書かれていて、なおかつ状況に入り込みやすいところが共感を得ている所なんじゃないかなと思いました。
では早速
1.最初からできたわけじゃない。
西野さんの今までの著書『革命のファンファーレ』や『魔法のコンパス』、各種メディアでのクレバーな一面を見ていると、「この人も結局初めからできていて天才だったんだろう」「始めからこれを計算するなんて自分とは違う」とどこか思っている所がありました。
クラウドファンディングの先見性、今までにないマーケティングの手法。
これらは始めから計算されていて、天才的な発想があるからできたことだと思っていました。
でも、この本を読んで少し変わりました。
資金がない、仲間がいない、風当たりはきつい、前例もない。そういうどうしようもないように見える状況の中で、必死に考え抜いて試行錯誤した結果、これらのやり方を見つけられたんだなと思いました。
といっても西野さん自身に才があるのは間違いないと思います。
ですが、その才を強みに変え発揮することができるかは、どれだけ考え時間を費やしたかに比例すると思います。
人々が持つ資質と強みに関してはこの本に書いてありました。
”最も成功している人は、その人が持つ高い才能を起点にしてスキルや知識を身につけ、練習を積んでいる。こうすれば、才能は何倍にも増幅して開花するのだ。”
(本文より引用)
まさに、この通りだなと思いました。資質を強みに変える。
自分よりすごいと思える人は、それだけ過去努力して苦労してきたはずです。西野さんの体験を通じて、そういう人たち全員にもリスペクトを感じました。
2.「誰かのために」の強さ
僕がすごいと思うのは、自分がなりたい人、自分にないものを持っている人があります。
そのように最近感じている人達に共通しているのは、信じる続けること。
きっかけはどうであれ、絶対にやってやるんだと取り組み続けている姿勢に強いリスペクトを感じていました。
でも、人間はやっぱり一人で頑張るには限界があると思います。自分だけだと目的を達成したその先には自分しかいません。だから、志が高い人でも自分のためだけに頑張っている人は逆境にも弱くなりやすいのかなと思います。というより、自分のためだけじゃなくて、誰かのためにという思いで頑張っている人のほうが強いんだと思います。
誰かのために頑張ることの強さを去年の最後、大晦日での格闘技の祭典RIZINで感じることがありました。
感じたのは、サムネ下側の堀口恭司選手のモチベーション関する発言です。
”自分のモチベーションは「いつも周りの人に喜んでもらいたい」
もちろん、勝っても嬉しいですけど、やっぱり嬉しいのって本当一瞬で、勝った後、親だったりとかの笑顔を見るのが好きで。
やっぱりそれがないと人生つまらないんじゃないかとおもってるんで。”
(上記動画 21:12~)
これってまさに頑張ることの目的に、自分以外の誰かがいることだと思います。
対する朝倉海選手も素晴らしい選手で、努力もめちゃくちゃされています。しかし、この動画や他のメディアでの発言を見ていると、朝倉選手の頑張る目的には”自分”の要素が大きかったように思います。
この差が、怪我からの逆境を乗り越えた勝利へつながったんだと思いました。
(↑にしてもすごい人間力です!!)
西野さんもはじめは自分の思いだけで頑張っていたのだと思います。しかし
そこに、タモリさんや博多華丸・大吉さん、一緒に取り組んでくれているスタッフ、そして応援してくれるサロンメンバー。こういう方々の気持ちに応えたいという思いが、信じる力をより強くし、度重なる逆境にも負けず、頑張り続けることができたんだなと思いました。
”まだ何者でもない挑戦者」を何者かにする1つの方法として、「大いに期待を寄せて『急成長して結果を出さないと裏切り者になってしまう環境』を与える」というやり方があることを大吉さんのエールから学びました。まぁ、少々乱暴ですが(笑)””期待を寄せることにはリスクがあります。裏切られることがあるから。それでも、「期待に追いつこうとする力」の強さを僕は知っています。”
(著書「ゴミ人間」より)
3.何があるかわからない。
著書の中でもおっしゃられていますが、かなりセンシティブな内容なので、ここをこのnoteでとりあげるか少し悩みました。
でも、自分が転職を目指す理由として「死」に対するイメージを強く感じた事があるので書くことにしました。
何があるかわからないというのは、いつ、その挑戦ができないようになるかわからないということです。
以前、このnoteでも書きましたが、誰しも死がいつ訪れるかわかりません。自らの死を感じたときに後悔したくないというのが、僕の大きな原動力の一つになっています。
西野さんの原動力の1つにもそれがあると思います。
西野さんの親しいサロンメンバーの一人に、交通事故である日突然、その死が訪れたそうです。つい昨日まで、当たり前のように関わっていた大切な人がある日突然いなくなること。実感なんてすぐにはできないと思います。でも、この体験を通じて、思いを忘れずに紡ぎ続けたいという気持ちが原動力になっているのは間違いないと思います。
”「人は二度死ぬ」と言われます。
一度目は 肉体的な死。二度目は忘却による死。
一度目の死は誰にも止めることができませんが、二度目の死は止めることができます。”
(著書「ゴミ人間」より)
4.最後に
この本を読んで感じた”覚悟”は、これまでの西野さんの努力や、頑張る理由、そしてその体験から感じました。
もともと、西野さんのことは過去の著書や宮迫さんと中田さんのYoutube番組 Win Win Wiiin を見てすごくリスペクトしていました。なので、映画「えんとつ町のプペル」も見に行くつもりでしたが、親しい友人から、見に行く前に絶対にこの本を読んだほうが良いと進められ、鑑賞に行く前に読むことにしました。
読んだことで、西野さんへの理解が深まり、この作品に対する熱量や思いをより感じることができ、一気に解像度が上がった気がします。本当に先に読んでよかったなと思います。
逆境に立ち向かっている人はいつだってかっこいい。
僕も誰かにそう思ってもらえる人でありたい。
改めてそう思いました。
僕の頑張る理由にも自分以外の誰かがいます。
その人達に受けた愛情や行為に応えるためにも、今日も1つずつ積み重ねていきたいと思います。
ありがとうございました。
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